結婚相談所ビジネスの開業・起業・経営・独立で失敗しない方法と準備について

結婚相談所を開業するには、どのような資格が必要なのか知りたいです! また、具体的な開業手順についても詳しく知りたいと思っています。

結婚相談所のビジネスには興味があるものの、業界の知識がないため漠然とした不安があります…。

できるだけリスクを抑えて、初期費用を回収できるようにしたいです。

そのため、効果的な集客方法についても教えてほしいです。

このような疑問にお答えします!

信頼性について

本記事の執筆者は、20年以上にわたり結婚相談所のコンサルティングを行ってきた実績があり、自らも結婚相談所の運営や合コン・婚活パーティーの企画・開催に携わっています。 また、各種SNSを活用し、チャンネル登録者数やフォロワーを増やすノウハウについても発信しています。

本記事は、結婚相談所を開業する際の貴重な参考資料となる内容を網羅していますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

ポイント1 結婚相談所を開業するメリットと年収について

現代では、約26%の男性と約16%の女性が生涯未婚を選択する傾向にあります。

さらに、2040年までには未婚率が47%に達し、独身者の数は4,600万人を超えると予測されています。 こうした社会の変化に伴い、結婚や恋愛の価値観、出会いのスタイルも大きく変わっています。

現在では、マッチングアプリや婚活パーティーなど、多種多様な婚活サービスが登場し、多くの人が出会いのチャンスを得やすくなっています。

しかし、それにもかかわらず未婚者の増加は続いており、「結婚したいのにどうすればいいのかわからない」と悩む人も少なくありません。 <特に、結婚相談所はまだまだ市場の開拓余地が大きい分野です。

マッチングアプリの普及により「ネット婚活」の認知度は上がりましたが、「結婚相談所」を利用した婚活は依然として敷居が高いと感じる人が多くいます。

そのため、適切なサポート体制やブランディングを確立すれば、多くの潜在顧客を獲得できる可能性が高いのです。

 

結婚相談所を開業する最大のメリット

結婚相談所ビジネスの最大の利点は、常に一定数の潜在顧客が存在することです。

・結婚を真剣に考えているが、出会いの方法がわからない人

・マッチングアプリや婚活パーティーでは理想の相手に出会えない人

・恋愛経験が少なく、異性との関係を築くことに不安を抱えている人

こうした層に向けて、適切なサポートを提供できるのが結婚相談所の強みです。

特に、AIを活用したマッチングシステムや、オンライン相談の導入など、最新の技術を活かしたサービス展開をすれば、さらに多くの会員を獲得できるでしょう。 婚活市場の成長とともに、結婚相談所の需要も今後ますます高まることが予想されます。

開業を考えている方にとっては、大きなチャンスのあるビジネスと言えるでしょう。

開業コンサルタント
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未婚者の割合がどんどん増えていくことが見込まれます!
結婚相談所の存在意義はますます大きくなります!

 

1-1.これから結婚相談所に求められるもの

出会いのチャンスは多いはずなのに、未婚者が増える現状には、実は大きな理由があります。

男女共同参画白書の調査では、 「これまでにデートした人数が「ゼロ」だと答えた独身」は 20代女性は約25% 20代男性は約40% 30代女性は約20% 30代男性は約35% 国立社会保障・人口問題研究所の2021年の調査結果では80%の男女が「いずれ結婚するつもり」と答えています。

現代では、「結婚したい!」と思っていても、恋愛経験やデート経験が不足しているために異性との関係を築けないという人が増えています。

・異性とどう接すればいいかわからない ・恋愛に自信がなく、積極的になれない ・結婚したいけれど、何から始めればいいのかわからない こうした悩みを抱える人が多いのが、今の婚活市場の現状です。

お見合いのスタイルは進化している

結婚相談所の主要サービスである「お見合い」は、以前のような「お見合い=すぐ結婚」という形式から変化しています。 かつては、家同士のつながりや条件を重視した「仲人型」のお見合いが一般的でしたが、現在では「お見合い=自然な出会いの一つ」として認識されるようになっています。 多くの人が、「ただ結婚するだけではなく、恋愛を経て愛し合える相手と結婚したい」という本音を持っています。

そのため、結婚相談所の役割も、「単なる紹介」ではなく、「恋愛をサポートする場」へとシフトしてきています。

恋愛スキルが結婚のカギを握る

現代の結婚は、ほとんどが恋愛結婚です。

異性との相性が重要視されるため、単に「条件が合えば結婚」という時代ではなくなっています。

つまり、「お見合いをすれば結婚できる」わけではなく、自然な出会いと同じく、恋愛スキルが必要不可欠なのです。

しかし、日本では恋愛を学ぶ機会がほとんどありません。

  • 学校では恋愛について教わらない
  • 職場でも異性との交流が少なく、恋愛経験が積めない
  • SNSやオンラインの交流が増え、リアルな恋愛経験を持つ人が減っている

その結果、恋愛スキルの格差が広がり、異性とコミュニケーションを取るのが苦手な「草食系男子」「奥手女子」が増えているのが現状です。

現代の結婚相談所に求められる新たな役割

こうした背景から、今の結婚相談所には単なる「出会いの場の提供」だけでなく、「恋愛指南」や「コミュニケーション指導」の役割が求められています。

たとえば、

  • 異性との会話のコツを教える
  • LINEやデートのやりとりのアドバイスをする
  • 第一印象をよくするためのファッションや話し方の指導を行う

といったサポートをすることで、結婚への成功率を高めることができます。

結婚相談所運営者に求められるスキル

今後の結婚相談所では、仲人が単なる「紹介役」ではなく、恋愛のアドバイザーとしての役割を果たすことが求められます。

自身の恋愛経験や、会員同士の成功事例などを活かしながら、「結婚できる人材」を育てるサポートをすることが重要です。

結婚相談所を開業する際は、ただ出会いを提供するだけではなく、「会員が異性と良好な関係を築けるようサポートする」という視点を持つことで、他の相談所と差別化を図ることができるでしょう。

開業コンサルタント
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恋愛経験の少ない会員さんからも信頼されるアドバイザーに!

 

1-2.結婚相談所運営者の年収

結婚相談所を開業した場合の年収は、さまざまな要因によって大きく異なります。

特に影響を与えるのは、会員数、新規入会者の獲得頻度、成婚率、サービス料金の設定、さらには集客力やマーケティング戦略です。

小規模な個人運営の場合、以下のような収益モデルが考えられます。

  • 入会金:1人あたり10万円 × 1人 = 10万円
  • 月会費:1人あたり1万円 × 20人 = 20万円
  • お見合い料:1回あたり5,000円 × 20回 = 10万円
  • 成婚料:1人あたり20万円 × 0.5人 = 10万円

これにより、月収は約40万円、年間の収益は約480万円となります。

一方で、積極的なマーケティングを行い、会員数を増やし、サービスの質を向上させることで、より高い収益を狙うことも可能です。

大規模な運営では、以下のような年収が見込めます。

  • 会員数50〜100人規模の結婚相談所:600万円〜1,000万円
  • 法人化し、全国展開している結婚相談所:1,500万円以上も可能

また、結婚相談所以外の婚活関連ビジネスと組み合わせることで、さらに収益を拡大できます。

たとえば、婚活セミナーの開催、恋愛コンサルティング、ファッション・マナー講座、婚活パーティーの企画運営などを取り入れることで、収入源を多角化し、安定した経営を実現できます。

重要なのは、単に会員を増やすだけでなく、成婚率を高める仕組みを作ることです。

成婚者が増えれば口コミによる新規入会者の増加が期待でき、さらには高い成婚率を実績としてアピールすることで、より多くの会員を獲得しやすくなります。

結婚相談所の運営は、適切なビジネス戦略を立てることで、安定した収益を得られる可能性の高い事業です。

小規模から始め、成功事例を積み重ねながら規模を拡大していくことで、長期的に高い収益を目指すことができます。

 

ポイント2 結婚相談所を開業するのに資格は必要?

若いときに結婚し、その後は専業主婦でした。
社会経験が少ないこともあり、結婚相談所を始める前は不安でしたが、 開業時の仲人研修で法律について学ぶことが出来たので初心者の私でも安心して始めることが出来ました。
とは言え開業当初は、契約時のことなど、慣れていないので忘れてしまったりしていましたが、いざとなれば事務局に連絡してやり方を確認できたので有難かったです。

先輩相談所 ソレイユ

結婚相談所の開業には、特別な資格は必要ありません。そのため、未経験の方でも比較的始めやすいビジネスです。しかし、法律を理解し、適切に運営することが求められるため、事前に必要な知識を身につけておくことが重要です。

開業にあたって特に注意すべき法律として、以下の2つがあります。

  • 特定商取引法(クーリングオフ制度や中途解約に関するルールを厳守する必要がある)
  • 個人情報の取扱い(会員の個人情報を適切に管理し、漏洩を防ぐ対策が求められる)

これらの法律を理解し、適切に運用することで、トラブルを防ぎ、信頼される結婚相談所を運営することができます。

結婚相談所の開業に資格は不要ですが、業界団体や連盟に加盟することで、開業前に研修を受ける機会があります。

例えば、契約書の作成方法や会員対応のコツ、トラブル時の対処法など、実践的な知識を学ぶことができます。

こうした研修を活用することで、未経験者でもスムーズに開業できる環境が整います。

これらの法律について、詳細な内容は別の記事に記載しています。

資格よりも重要なのは、仲人としてのスキルです。

資格よりも重要なのは仲人としてのスキル

結婚相談所の成功には、資格の有無よりも、仲人としてのスキルが大きく影響します。特に、会員の成婚率を高めるためには、以下のスキルが求められます。

  • 会員の性格や価値観を理解し、最適なマッチングを提案する能力
  • 恋愛や結婚に関するアドバイスを適切に行うカウンセリング力
  • 会員の悩みに寄り添い、モチベーションを維持させるサポート力

恋愛ノウハウを伝えることに不安を感じる方もいるかもしれませんが、自身の経験や成功事例を共有するだけでも十分なサポートになります。

また、時代とともに婚活のスタイルや価値観も変化しているため、開業後も定期的に学び続ける姿勢が重要です。

結婚相談所を長く運営し、成功させるためには、単に会員を紹介するだけではなく、「成婚につながる支援」を提供できるかどうかが鍵になります。

開業後も仲人としてのスキルを磨き、会員に寄り添ったサポートを提供できるよう努力することが、成功への近道となるでしょう。

開業コンサルタント
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資格よりも、人間力で会員さんを支えましょう!

 

ポイント3 加盟する連盟を選ぶ基準は開業後のサポート

自分の周りに独身者が多いし、とりあえず結婚相談所に誘えば会員になってくれるかなと安易な感じでいました。 実際に声を掛けてみてたら反応が悪く、まったく会員にはなってくれませんでした。 良縁会に相談したところ、営業トークのアドバイスを頂き、しかも紹介から広めて行く方法まで教えてもらい、開業から2年で会員数70名にすることが出来ました。

先輩相談所 愛ビリーブ

 

結婚相談所を開業する際、多くの方が業界団体や連盟への加盟を検討します。

基本的に、どの連盟を選んでも会員を増やし、相談所を成長させることは可能ですが、成功の鍵を握るのは「開業後のサポート」です。

連盟名 会員数 加盟費用 サポート内容 特徴
IBJ 約8万人        200万円 集客・システム・研修が充実 知名度No.1、大手向き
良縁会 約5万人    80万円
※分割可能 初期10万円からスタート
SNS集客・個別面談・サポートが手厚い   副業・小規模経営に向いている
TMS 約8万人 80万円 集客・会員向け講座など 勉強会が充実
日本仲人協会 非公開 0万円 基本的な研修+仲人講座 加盟金の安さ

このように、連盟によって会員数やサポート内容、加盟費用には大きな差があります。
特に開業初期は、まだ知名度も実績もない状態であるため、「加盟すれば自然に会員が集まる」というものではありません。

そのため、「初期費用の大半を高額な加盟金に使ってしまい、広告や集客に回す予算が残らない」という失敗もよくあります。

結婚相談所ビジネスは、どれだけ良い連盟に所属しても、自分で行動しなければ成果は出ません。
だからこそ、「手厚い個別サポートがあるかどうか」「現実的な加盟費であるか」「開業後に集客の伴走をしてくれるか」などを冷静に見極めて連盟を選ぶことが、成功への第一歩となります。

連盟によってサポートの内容は大きく異なるため、単に会員数の多さや知名度だけで選ぶのではなく、どのような支援を受けられるかを確認することが重要です。

特に、次のような点で不安がある方にとっては、開業後のサポートが事業の成長に大きく影響します。

  • 自分だけでは継続していくのが苦手
  • ウェブサイト、ブログ、SEOの知識がない
  • マーケティング知識がない
  • 経営の知識がない

連盟の勉強会だけでは不十分な場合も

多くの連盟では、定期的に勉強会を開催しており、開業に関する基本的な知識や運営ノウハウを学ぶことができます。

しかし、こうした勉強会は「一般的な情報を広く提供する場」であるため、個別の悩みに対応するものではないケースが多いのが実情です。

結婚相談所の運営方法は相談所ごとに異なるため、勉強会で学んだ内容をそのまま自社の運営に当てはめても、必ずしも効果があるとは限りません。

そのため、実際の運営で直面する課題に対して、個別に相談できるサポート体制が整っているかどうかを事前に確認することが重要です。

連盟を選ぶ際にチェックすべきサポート内容

開業後のサポートを確認する際は、以下のようなポイントをチェックしましょう。

  • 運営に関する個別相談を受けられるか
  • マーケティングや集客に関する具体的な指導があるか
  • 契約書や法律関連のサポートを提供しているか
  • 成功している相談所の事例を共有してもらえるか
  • 会員とのトラブル対応のアドバイスを受けられるか

特に、集客や成婚率の向上に関するサポートが充実しているかどうかは、結婚相談所の成功に直結します。

ただ単に連盟に加盟するだけで会員が増えるわけではないため、効果的な運営ノウハウを学び、実践できる環境が整っているかを見極めることが重要です。

成功するためには、サポート体制の充実した連盟を選ぶこと

結婚相談所の運営には、マーケティングや会員対応、法律の知識など、幅広いスキルが求められます。

開業直後は手探りで進めることが多いため、サポートが手厚い連盟を選ぶことで、成功への道が大きく開けます。

「どの連盟を選ぶか」は、結婚相談所の将来を大きく左右する重要な決断です。

単に加盟すれば成功できるわけではないため、どの程度の個別サポートを受けられるのかをしっかり確認したうえで、自分に合った連盟を選ぶことが大切です。

開業コンサルタント
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選ばれる相談所になるために、時代を読み、学び続けることも大切です。
個別サポートは力強い味方になります!

 

ポイント4 開業するなら個人と法人どちらが有利?

結婚相談所を開業する際、多くの人は個人事業主としてスタートします。

個人事業は設立手続きが比較的簡単で、初期費用も抑えられるため、リスクを最小限にしながら事業を始められます。法人化については、売上が安定し、利益が増えてから再考するのが一般的です。

ただし、すでに別のビジネスを運営している場合や、事務所・車両などの経費を共有できる環境が整っている場合は、法人化のメリットもあります。その場合は、税理士などの専門家に相談し、どちらの形態が適しているかを慎重に判断することが重要です。

個人事業主として開業する場合の手続き

個人事業主として結婚相談所を開業する場合、税務署に「開業届」を提出することが推奨されます。

開業届の提出は義務ではなく、出さなくても罰則はありません。

しかし、開業届を提出することで以下のようなメリットが得られます。

  • 青色申告が可能になる(最大65万円の所得控除が適用され、節税効果が高い)
  • 事業用口座を開設しやすくなる(会計管理がしやすくなり、税務処理もスムーズになる)
  • 信用度が上がる(自治体や大手企業と提携する際に有利になる)

特に、市町村や企業との業務提携を考えている場合、開業届の提出は不可欠です。

 

4-1.個人事業主とは

個人事業主とは、法人を設立せずに個人で事業を運営する形態を指します。

これは「自営業」や「フリーランス」とも呼ばれ、事業主は会社でいう社長に相当します。

開業届を提出しなくても、個人事業主として活動することは可能であり、特に罰則などもありません。

そのため、実際には開業届を提出せずに事業を始める人も少なくありません。ただし、節税や信用面を考えると、開業届を提出したほうが有利です。

 

4-2.開業届とは

「個人事業の開業・廃業等届出書」は、正式には国税庁のウェブサイトからダウンロードできるほか、税務署でも入手可能です。

開業届は一種の「開業宣言」となり、事業を正式に開始したことを税務署に届け出るものです。

開業届の提出時期には特に決まりはなく、事業を始めるタイミングで提出できます。

すぐに提出しなくても問題はありませんが、節税や事業運営のスムーズさを考えると、早めに手続きを済ませておくのが望ましいでしょう。

 

4ー3.法人化のメリットとデメリット

個人事業としてスタートし、売上が増えてきたら法人化を検討するのも一つの方法です。

法人化には以下のようなメリットがあります。

  • 社会的信用が向上する(法人のほうが取引先や顧客からの信頼を得やすい)
  • 節税の選択肢が広がる(法人税の適用により、所得税の負担を軽減できる可能性がある)
  • 融資を受けやすくなる(金融機関からの融資が個人事業主よりも有利になるケースが多い)

しかし、法人化には以下のデメリットもあるため注意が必要です。

  • 設立コストがかかる(登記費用や定款作成費用が必要)
  • 税務処理が複雑になる(法人税申告が必要になり、税理士のサポートがほぼ必須)
  • 社会保険の負担が増える(法人化すると、代表者自身の社会保険料負担が増える)

どちらを選ぶべきか

結婚相談所の開業では、まずは個人事業主としてスタートし、事業の成長に応じて法人化を検討するのが合理的です。開業届を提出することで、税務面でのメリットを享受しながら、事業を安定させることができます。

法人化を考えるタイミングは、売上が大幅に増加し、「法人の方が税制上有利になるかどうか」を判断する時です。

その際は、税理士や経営コンサルタントに相談し、適切なタイミングで法人化を進めることが成功への鍵となります。

 

ポイント5 結婚相談所の収益ポイント

結婚相談所開業に必要な費用はいくら?【初期コストと運営費】

◆ 開業に必要な初期費用(例:10万〜50万円)
結婚相談所の開業は、他の業種に比べて初期費用が抑えられる点が特徴です。
主にかかる費用は、パソコンやスマホなどの通信機器、名刺やパンフレットなどの営業ツール、簡単なホームページの制作費、そして開業届の提出など事務手続き関連の費用です。

特に、物件を借りず自宅やカフェで運営する場合は、初期投資を10万円〜50万円以内に抑えることも可能です。
この低コストでスタートできる点が、副業としても始めやすい理由のひとつです。

◆ 固定費(サーバー代、月額システム代)
開業後に継続的に発生するのが、いわゆる「固定費」です。
例えば、Webサイトの維持費(月額1,000〜3,000円)、名刺や郵送代、Zoomなどのオンラインツール利用料、そして加盟連盟のシステム利用料(月1〜3万円程度)などが挙げられます。

システム利用料は、会員情報検索・紹介・マッチングに必要不可欠なため、実質的には連盟加盟とセットで発生するランニングコストと考えておきましょう。

◆ 連盟への加盟金の相場
連盟への加盟金は、結婚相談所開業の中でも最も大きな費用になることが多いです。
加盟金は連盟によって差がありますが、10万円〜200万円前後が相場で、研修費や年会費が含まれている場合もあります。

この費用は「相談所の看板」としての信頼性や、全国の会員とのマッチングシステム利用、法務面のサポートなどを受けるために必要な投資です。

ただし、初期の集客がうまくいかなければ回収が遅れるリスクもあるため、加盟金が高額すぎる連盟は慎重に判断する必要があります。

◆ 回収目安(黒字化までの期間)
開業費用の回収(黒字化)には、平均して半年〜1年程度かかると言われています。
たとえば、1人あたりの入会金が3万円、月会費が1万円、成婚料が20万円の場合、月に2〜3人の会員を維持できれば、数ヶ月で初期費用の回収は可能です。

ただし、集客力やサポート力によって成婚率が変わるため、「黒字になるまでの期間」は個人差があります。
そのため、開業初期は無理に設備投資せず、広告やWeb集客にコストを回す戦略が重要です。

結婚相談所の収益項目以外からも売上アップを意識しており、何かアイディアが欲しいときは、いつも良縁会に相談しています。 他の相談所さんでも気が付いていないような売上アップの秘訣を教えて下さるので、いつも助かっています。

先輩相談所 未来デザイン

結婚相談所ビジネスはフランチャイズではないため、ロイヤリティーの支払いが発生しません。売上は全て結婚相談所の収入です。

●結婚相談所の売上項目&料金の相場●

  • 入会金:30,000~50,000円 プロフィール作成、入会時の事務手続き
  • 登録料:10,000~20,000円 システム登録料
  • 活動サポート費:50,000~100,000円 成婚までのサポート、仲人推薦、お見合い・交際中のサポート
  • 月会費:5,000~10,000円 システム利用料、仲人推薦、お見合い・交際中のサポート
  • お見合い料:5,000~10,000円 お見合い日時場所の設定、お見合い同席・引き合わせ
  • 成婚料:100,000~250,000円 仮交際~真剣交際までのサポート

 

どの項目も結婚相談所が独自に料金を設定することが可能ですし、項目の組み合わせ(活動サポート費はなし、お見合い料無料など)も自由に設定できます。

項目ごとの詳細な説明は下記、記事をお読みください。

開業コンサルタント
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非常に自由度が高いだけに、料金設定に迷ってしまうかもしれません。
個別サポートがあれば、その点もしっかりとアドバイスを受けることができるので安心です。

 

ポイント6 結婚相談所の開業までの流れ【7ステップ】

1. 市場調査と開業動機の明確化

まず最初に行うべきは、市場のニーズを把握するための調査と、自身がなぜ結婚相談所を開業したいのかという「動機の明確化」です。
地域の婚姻率、独身率、競合相談所の数、サービス内容、料金体系などを調べることで、自分の立ち位置が見えてきます。

あわせて、自分が「どんな人を幸せにしたいのか」「なぜこの仕事をやりたいのか」を整理しておくことで、開業後のブレない軸となる理念を作ることができます。

 

2. 事業計画の作成

市場の分析と動機が明確になったら、次は事業計画の作成に進みます。
提供するサービス内容や料金、ターゲットとなる顧客像、1年目の売上目標や必要経費などを具体的に数値化し、計画書としてまとめましょう。

銀行融資を受ける場合や、周囲の協力を得るためにも、しっかりとした事業計画が重要です。完璧でなくてもかまいませんが、「誰に何をどう提供するのか」が明確になっていることがポイントです。

 

3. 連盟や団体の選定・加盟

結婚相談所を運営する上で、業界連盟(例:IBJ、良縁会、仲人ネットコムなど)への加盟は非常に重要です。
連盟に加盟することで、全国の会員情報システムを活用できるほか、マッチング支援や研修、法律対応のフォローも受けられます。

ただし、連盟によって加盟費やサポート内容が異なるため、必ず複数の団体を比較し、自分に合ったサポート体制のある連盟を選びましょう。

 

4. 法人 or 個人の決定と開業届の提出

次に、事業形態を「個人事業主」としてスタートするのか、「法人(会社)」として設立するのかを決めます。
初心者の場合は、開業届を税務署に出すだけで始められる個人事業主がおすすめです。コストがかからず、柔軟に始めることができます。

開業届を提出すれば、青色申告による節税が可能になるほか、事業用口座も開設しやすくなります。

 

5. 料金体系・サービス設計

開業準備の中でも特に重要なのが、料金とサービスの設計です。
どの項目にいくらの料金を設定するか(入会金・月会費・成婚料など)、どこまでのサポートを提供するかを明確にします。

価格設定は、地域の相場やターゲット層の経済力も踏まえて決める必要があります。差別化のために、「恋愛相談」「LINEの添削」などのオプションサービスも検討しましょう。

 

6. サイト・SNSなど集客導線の整備

サービスを整えたら、見込み客にその魅力を伝えるための「集客導線」を構築します。
具体的には、Webサイトの作成、ブログの開設、InstagramやLINEなどのSNSアカウント運用が挙げられます。

「誰に・何を・どこで伝えるか」を意識して、見込み客が自然と問い合わせたくなるような導線設計を意識することが大切です。

 

7. 開業と営業活動スタート

準備が整ったら、いよいよ開業です。
開業日は1つのゴールであると同時に、本当のスタートでもあります。まずは身近な知人への紹介やSNSでの発信を通じて認知を広げ、地道に集客を積み重ねましょう。

また、最初の1件の入会・お見合い・成婚が非常に大切です。この実績を土台に、口コミや紹介へとつなげていくことで、少しずつ信頼と実績が広がっていきます。

 

ポイント7 開業(独立)することが決まったら何から始めたらいいの?開業準備について

7-1.事業計画を立てる

事業計画とは、事業の内容、提供するサービス、収支予算などを明確にしたビジネスの指針となるものです。

結婚相談所の開業を考えている方は、頭の中に大まかなイメージを持っているかもしれませんが、それを具体的に言葉や数字で説明できるでしょうか?

事業計画を立てることで、自身の考えを整理し、将来の方向性を明確にすることができます。

また、事業計画がしっかりしていると、金融機関からの融資を受ける際や、ビジネスパートナーとの協力を得る際にも役立ちます。

最初から完璧な事業計画を作る必要はありません。

何度も修正を加えながら、より具体的で実現可能なプランへとブラッシュアップしていくことが重要です。

事業計画に盛り込むべき項目

事業計画を作成する際には、以下の項目を整理すると良いでしょう。

1. 商品・サービス

提供するサービスの詳細を明確にします。

例:「結婚相談所の運営。会員の成婚までをサポートし、お見合い日程の調整、月1回のカウンセリング、交際中のアドバイスを実施」

2. 事業目的・理念

なぜこのビジネスを始めるのか、どのような価値を提供したいのかを整理します。

例:「結婚したいけれど出会いがない人をサポートし、幸せな結婚へ導くことを目的とする」

3. 顧客ターゲット

ターゲット層を明確にし、どのようなニーズを持つ人にサービスを提供するのかを考えます。

例:「35歳女性、東京都在住。仕事が忙しく出会いが少ない。結婚相手には一定の条件を求める」

ターゲットの価値観や行動パターンまで細かく設定すると、より明確な戦略を立てやすくなります。

4. 市場規模、競合状況、市場の特色

業界の現状を分析し、競合との差別化ポイントを考えます。

例:「結婚相談所の市場規模は年間500〜600億円。全国の事業者数は約3,700〜3,900社。会員数は約60万人で、男女比は6:4。特定の地域では婚活パーティーが人気で、結婚相談所の利用率が低め」

5. 自社の強みと弱み

競争の中でどう勝ち抜くのか、自社の強みを把握し、改善すべき点を明確にします。

例:「強み:どんな会員でも1回はお見合いを組むことができる。弱み:競合と比べて価格設定が高め」

6. 集客方法

どのように見込み客を集めるのか、戦略を立てます。

例:「開業当初は広告費を抑えるため、ブログを活用し、週に2回は結婚相談所に関する情報を発信する」

集客のポイントは、「何を」「誰に」「どうやって」の3つを意識することです。

7. 具体的な数値計画

売上やコストを予測し、事業の持続可能性を判断します。

  • 月間入会者数の目標
  • 成婚率の設定
  • 必要な初期投資額と回収までの期間

さらに詳細に考えられる項目

より精度の高い事業計画を作成したい場合、以下の項目にも取り組んでみてください。

  • 市場の成長性(婚活市場が今後どう変化するか)
  • コスト面(運営に必要な経費、固定費と変動費の内訳)
  • 立地条件(対面相談が必要な場合のオフィスの選定)
  • 契約関連(特定商取引法、個人情報保護法などの法的対応)
  • 販売戦略(どのような料金プランで提供するか)
  • 対価の回収の仕組み(初期費用・月額料金・成功報酬型など)
  • 想定されるリスク(会員数が伸びない場合、トラブル対応など)
  • 対処方法(リスク発生時の解決策)
  • タイムスケジュール(いつまでに何を達成するかのスケジュール管理)

事業計画は柔軟に更新することが大切

事業計画は一度作成して終わりではなく、状況に応じて修正しながら運営することが重要です。

ビジネス環境や市場の動向は常に変化しているため、定期的に見直しを行い、必要に応じて軌道修正を加えましょう。

初めから完璧な計画を作ろうとすると、時間ばかりかかり前に進めません。

まずはシンプルな形でも良いので作成し、実際の運営を通じてブラッシュアップしていくことが、成功への近道となります。

 

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事業計画はあなたのビジネスの羅針盤です!

 

7-2.集客の準備と効果的な戦略

結婚相談所を成功させるためには、集客の仕組みを整えることが最も重要です。

どれだけ優れたサービスを提供しても、見込み客に認知されなければ会員は増えません。

集客にはさまざまな方法がありますが、単に広告を出すだけでは効果は限定的です。各集客手段の目的を明確にし、連携させることが成功の鍵となります。

ウェブサイトとブログの活用

オンライン集客を考える場合、ウェブサイトやブログの準備は必須です。

  • ウェブサイトを作成し、サービス内容や料金を明確に掲載する
  • ブログを活用し、婚活に関する有益な情報を定期的に発信する
  • SEO(検索エンジン対策)を行い、検索結果の上位に表示されるよう工夫する
  • ウェブサイトやブログから、問い合わせや資料請求につながる導線を作る

特にブログは、定期的に更新することで検索エンジンからの評価が高まり、長期的な集客効果が期待できます。

広告媒体ごとの目的を明確にする

どの広告媒体を活用する場合でも、目的を明確にすることが大切です。例えば、折込広告を使う場合、どのような流れで問い合わせにつなげるのかを事前に設計しておきます。

●問い合わせまでの流れを想定●

  • 折込広告を見た人がウェブサイトへアクセスする(広告にはウェブサイトのURLやQRコードを記載)
  • ウェブサイトから資料請求を促す(問い合わせフォームや無料カウンセリングの案内を設置)
  • 資料請求後、1週間以内にフォローコールを行う(興味を持っている人への後押しを行い、入会につなげる)

このように、各集客ツールがどのように連携するかを考えることが重要です。広告を出すだけではなく、その後のアクションを具体的に設計することで、問い合わせ率を大幅に向上させることができます。

広告や集客ツールを連携させる

広告や集客ツールを単独で活用するのではなく、それぞれが連携するように設計することで効果が最大化します。例えば、次のような方法が考えられます。

  • SNS(Instagram、Facebook、X)でブログ記事を紹介し、ウェブサイトへ誘導する
  • 婚活パーティーを開催し、参加者に結婚相談所のサービスを案内する
  • Google広告を活用し、「結婚相談所+地域名」などの検索キーワードで上位表示させる
  • YouTubeなどの動画コンテンツを活用し、信頼性の高い情報を発信する

また、資料請求フォームには必須項目として電話番号を入力するように設定し、後日フォローコールを実施することで、成約率を向上させることができます。

集客は継続的な改善が必要

集客は一度仕組みを作ったら終わりではなく、常に効果を分析し、改善を加えていくことが重要です。アクセス解析ツールを活用し、どの施策が成果につながっているかを把握しながら、より効果的な方法へと調整していきましょう。

広告や集客手段を適切に組み合わせ、長期的な視点で運用することで、安定した会員獲得につなげることができます。

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ビジネス成功のキモは集客!効果を測定しながら進めましょう!

 

7-3.事務所などの準備

結婚相談所を開業する際、事務所をどのように準備するかは重要なポイントになります。

結婚相談所の運営には必ずしも専用の事務所が必要というわけではなく、開業当初はコストを抑えるために柔軟な選択をすることが大切です。

事務所の選択肢

・自宅を事務所として活用する

・カフェやレンタルスペースで面談を行う

・バーチャルオフィスを利用する

・賃貸オフィスを借りる(法人化や規模拡大後に検討)

自宅を事務所として活用する場合の注意点

自宅を事務所として使用する場合、来店型の相談所として運営するかどうかを考える必要があります。

来店型の場合、新規会員が訪れやすいように看板の設置や来客スペースの確保を検討する必要があります。

ただし、初対面の会員を自宅に招くことに抵抗がある場合は、カフェやレンタルスペースを活用するのも一つの方法です。

近年では、婚活カウンセリングをカフェで行う相談所も増えており、気軽に利用しやすいというメリットがあります。

また、自宅の住所を公表したくない場合は、バーチャルオフィスの利用を検討すると良いでしょう。

バーチャルオフィスを利用すると、法人登記が可能な住所を借りることができるため、信頼性を高めることができます。

「地域名+バーチャルオフィス」「貸事務所」「住所貸し」などで検索すると、さまざまなサービスが見つかるので、料金や提供サービスを比較して選びましょう。

開業当初の事務所費用を抑えることが成功のカギ

結婚相談所を開業する人の多くは、最初の1~2年間は固定費を抑えるために自宅やカフェで対応しています。

実際に会員数が増え、対面での面談が頻繁に発生するようになってから、賃貸オフィスを検討するのが一般的です。

必要なオフィス機器と設備

結婚相談所の業務はオンラインで完結することが多いため、最低限の設備を整えるだけで運営が可能です。

・パソコンまたはタブレット(会員情報の管理やオンライン相談に必須)

・スマートフォンまたは固定電話(会員との連絡用)

・インターネット環境(高速回線が望ましい)

・プリンターやコピー機(契約書の印刷・スキャンが必要な場合)

コピー機に関しては、現在ではコンビニで印刷やスキャンができるため、開業当初は購入を見送ることも可能です。

また、オンライン相談のニーズが高まっているため、ZoomやGoogle Meetを活用できる環境を整えておくと、遠方の会員とも円滑にコミュニケーションが取れるようになります。

開業時のオフィス環境は最小限に抑え、必要に応じて拡張する

結婚相談所の運営には、大きな事務所や高価な設備を揃える必要はありません。

初期費用を抑えながら、必要に応じて環境を整えていくことが、持続可能な経営につながります。

開業後の会員数の増加や業務の拡大に合わせて、事務所や設備を整えていくことを意識しましょう。

開業コンサルタント
開業コンサルタント
結婚相談所の開業に特別な施設や備品は必要ありませんので、しばらく運営してから本当に必要なものだけ揃えるほうが経費削減になりそうです。

 

ポイント8 結婚相談所の開業・起業で失敗しない集客のコツ!

開業後に最優先すべきは“集客力”の構築!

開業後にもっとも重要になるのが「集客力」です。どれだけ質の高いサービスを用意しても、見込み客に届かなければ入会にはつながりません。

まずはWebサイトやブログの整備から始め、SNSや婚活イベントなども活用しながら、少しずつ信頼を積み重ねていく必要があります。

※具体的な集客方法はこちらの記事で詳しく解説しています → 広告費ゼロでも大丈夫!結婚相談所の開業後に実践すべき無料&最強の集客術【完全保存版】

 

結婚相談所は副業から始めてもOK?両立しやすい理由と注意点

結婚相談所は副業としても始めやすいビジネスです。実際に、最初は副業から始めて軌道に乗ったタイミングで本業化する方も多くいます。

本業と両立しながら運営できる柔軟性があるのも、このビジネスの魅力の一つです。

※副業で始める際の注意点や収益の目安はこちら → 結婚相談所の副業なら婚活アドバイザーがオススメ【その理由とは?】

 

ポイント9 結婚相談所の成功のコツは「マネ」をすることと「継続」

結婚相談所の経営を軌道に乗せるためには、「集客が成功している結婚相談所の手法を参考にする」のが最も早い方法です。

成功している相談所には、それぞれの地域やターゲットに合った戦略があり、その中から自社に活用できる要素を取り入れることで、効率的に成果を上げることができます。

ただし、単に表面的な部分を真似るだけでは、同じような成功は得られません。

「チラシを活用すると良い」と聞いてチラシを作成したとしても、効果が出ないことがあります。

それは、チラシという手法そのものではなく、その運用方法や設計が成果を生み出しているからです。

例えば、以下のような要素を細かく分析し、自社の状況に適応させることが重要です。

  • キャッチコピー:ターゲットの関心を引く言葉を使えているか
  • チラシの内容:入会のメリットや成功事例を具体的に伝えているか
  • 価格設定:地域の市場や競合と比較し、適正な料金になっているか
  • 配布エリア:ターゲット層が多い地域に配布できているか
  • 配布タイミング:婚活需要が高まる時期に合わせているか
  • 問い合わせ対応の流れ:最初の対応で信頼を得る工夫ができているか
  • 初回面談の進め方:相手の不安を取り除き、入会への後押しができているか

成功している相談所は、こうした細かい部分にまで気を配り、最適化を重ねています。表面的な部分だけでなく、その背景にある戦略や考え方まで理解し、自社に合った形で応用することが大切です。

また、経験豊富な相談所の経営者は、意外と親切に情報を共有してくれることが多いです。

積極的にコミュニケーションを取り、具体的な集客手法や運営のコツを学ぶことで、自社の経営に役立てることができます。

何よりも重要なのは、継続的に実行することです。

一度や二度試してうまくいかなかったからといってすぐに諦めるのではなく、データをもとに改善を重ねながら取り組み続けることが成功への近道になります。

開業コンサルタント
開業コンサルタント
あらゆる意味で「研究熱心」な人は、アドバイザーとして花開くのがとても早い印象です。

 

ポイント10 起業家としての注意点。経営について

経営コンサルタントであるジム・コリンズは、『ビジョナリー・カンパニー』の中で、多くの企業をデータに基づいて分析し、成功する企業と失敗する企業の違いを解説しています。

この中には、結婚相談所の経営にも活かせる重要なポイントが含まれています。

10-1.新しい技術やノウハウに振り回される

「LINEを活用すれば集客がうまくいく」「Facebook広告を使えば成功する」「Instagramがあれば申し込みが増える」など、新しい技術やノウハウに過度な期待を抱くケースは少なくありません。

確かに、新しいツールやマーケティング手法は魅力的に映りますが、それ自体が成功を保証するわけではありません。

重要なのは、新しい技術を導入することではなく、既存の事業や集客の流れとどのように結びつけるかです。

例えば、SNSを活用する場合でも、「ターゲット層がどの媒体を使っているのか」「どのような投稿が反応を得やすいのか」を明確にし、既存の集客方法と組み合わせることが大切です。

また、セミナーや講座で得たノウハウを試すのは良いことですが、すべてを鵜呑みにせず、自社の状況に合うものだけを選び、実際に効果があるかを検証しながら導入するようにしましょう。

 

10-2.斬新なアイディアは必要ない

起業を考える際、「誰もやっていないサービスを提供しなければならない」「斬新なビジネスモデルがないと成功しない」と思いがちですが、実際にはそうではありません。

結婚相談所においても、新しいアイデアを生み出すことよりも、すでに成功している手法をいかに自社に適用するかが重要です。

例えば、後発で結婚相談所を開業したとしても、集客戦略や運営方法を工夫すれば、すでに成功している相談所に負けない成果を上げることができます。

実際、開業のタイミングが遅くても、マーケティングを工夫して成功している相談所は多くあります。

「独自のアイデアを考えなければ…」と悩むよりも、成果を出している先輩相談所の手法を分析し、活用できる部分を取り入れることが最も効率的な方法です。

例えば、成功している相談所が行っている広告戦略、カウンセリングの進め方、料金設定などを研究し、自社に合った形で導入することで、早い段階で成果につなげることができます。

 

10-3.起業に特効薬はない

「起業して半年で年収1000万円」「1年で売上数千万円」といった派手な成功事例を目にすることがありますが、これはごく一部のケースであり、ほとんどの起業には地道な努力が必要です。

結婚相談所の経営においても、一発逆転の方法はありません。多くの相談所が軌道に乗るまでに2~3年の時間をかけて成長しています。

短期間で成功することを前提に計画を立てると、思うように結果が出なかったときに挫折しやすくなります。

安定した経営を目指すのであれば、最初は副業として始め、徐々に収益を増やしていく方法も有効です。

実際、副業としてスタートし、顧客を少しずつ増やしながら本業に移行した相談所経営者も多くいます。

また、資金計画やリスク管理も重要です。

初期投資を抑えながら、マーケティングやサービス改善に時間をかけ、長期的な視点で成長させることが、結婚相談所経営を成功させる鍵となります。

 

 

ポイント11 オススメの開業方法はリスクの少ない副業から!

結婚相談所は比較的始めやすいビジネスですが、短期間で軌道に乗るわけではありません。

安定した運営には時間と継続的な努力が必要です。

そのため、特に初めて結婚相談所を開業する場合は、リスクを抑えるためにも副業としてスタートすることを強く推奨します。

どのビジネスにも共通することですが、開業当初は実績がなく、運営に慣れるまで売上が安定しにくいものです。

この段階で「毎月○○万円の収入がないと生活できない」といった状況になると、焦りが生じ、無理な勧誘や短期的な利益を優先する運営になりかねません。

結果として、会員の満足度が下がり、相談所の評価にも悪影響を及ぼす可能性があります。

結婚相談所の運営業務は、比較的柔軟に進めることができます。

日常業務の大半は、システム内で完結するため、対面の業務負担は少ない

新規入会の面談は土日や平日夜に実施することが多く、副業と両立しやすい

会員のカウンセリングや悩み相談も、電話やLINEを活用すれば十分対応可能

このように、時間や場所に縛られずに運営できる点が、結婚相談所の大きな特徴です。

そのため、本業と並行しながら少しずつ経験を積み、安定した売上を確保できる体制を整えることが重要です。

目安として、会員数が20~30名に達すると、売上が安定し始め、運営の負担も増えてきます。

この頃が、本業にするか、副業として継続するかの判断をするタイミングです。

それまでは副業として運営し、収入ゼロのリスクを回避しながら着実に成長させることが理想的です。

収入面の不安がなくなることで、新しい集客方法を試したり、広告戦略を見直したりと、積極的に事業を発展させる余裕が生まれます。

この時期に実績を積み重ね、自分に合った集客方法を見つけていくことで、将来的な成功につなげることができます。

開業コンサルタント
開業コンサルタント
時間的なやりくりは必要ですが、
意外にも落ち着いて取り組める副業から始めるのも一つの手です。

結婚相談所の開業を決めている方向けの記事です。 現役仲人にインタビューしています。「損したくない」「費用を回収できるのか?」「集客ができるかた不安」など、結婚相談所を始めるときに不安になる方も多いと思います。どうやって結婚相談所を運営しているのか?集客はどうやってしているの?など、先輩仲人がよくある質問に回答してくれいます。あなたと同じように9割以上の方が経営未経験で始めています。

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