男女の交際において、彼氏や彼女以外の異性とも同時に交際することは、浮気や二股と言われます。もし周りの人にばれちゃったら、「それやっちゃだめでしょ!」って責められてしまうだろうし、モラルに反する行為だと大多数の人が考えています。
しかし、結婚相談所では「複数の人と並行して交際する」ことは認められていて、相談所で婚活している人たちも「複数の人と交際しても構わない」という認識のもとで活動しています。
ではどうして複数の人と同時に交際が成立するのか。どんな時に複数交際になるのか。結婚相談所の仕組みとともに、そのメリット&デメリットも詳しく見ていきましょう。
目次
結婚相談所の「交際」の定義とは
一般的な「交際」
なんらかのきっかけで出会った男女が、例えば「好きです。付き合ってください。」という告白に対して相手がOKしたら交際が成立しますよね。相手に特別な感情を持ち、他の異性とは違った特別な関係に一歩進むことが、一般的な「交際」の考え方です。
結婚相談所の「交際」との違い
結婚相談所で2人が出会う最初の場は、お見合いです。仲人やアドバイザーといった仲介役が最初に会う場所(お見合い)を設定しますので、相手と直接連絡を取ることはなく、写真で顔を見ているけれど、実際に顔を合わせるのは全く初めてとなります。
そしてお見合いの後、双方ともにもう一度会いたい気持ちであれば、仲介役が電話番号を交換します。これで交際成立。連絡先を交換したときから、すでに交際が始まっているという認識です。
どうして複数の「交際」が成立するのか
結婚相談所の仕組みとして認められてるのが、複数の人にお見合いを申し込めるし、複数の人とお見合いできるということ。真剣に結婚を考えられる相手が見つかるまで、申し込んだり申し込まれたりしながらお見合いを繰り返します。
異性に会うチャンスを積極的に作る
各結婚相談所のプランにもよりますが、一度に申し込める人数が、5人や10人だったりすることもあります。
そのうち何人の人からお見合いOKの返事が来るかはわかりませんが、時には、ほぼ同時に数名の人から「お見合いしてもいいですよ」といううれしい返事が届くこともあります。中には、異性の方から「お見合いしたい」と申し込んでくれることも。
となれば、縁を逃してはもったいない!1人お見合い決まったことを理由に2人目のお見合いを見送るのではなく、どちらの人とも、複数の人とお見合いできるようになっています。
本当の話、何人と同時に交際できる?
お見合い相手とのスケジュールの都合によっては、同日の午前・午後に2回のお見合いをする人もいます。今までに多かったケースは、午前・午後・夕方と、1日に3回お見合いをした人もいます。
そして、一度会っただけじゃこの人が本当の結婚相手なのかどうか、誰だって確信はできません。相手に少しでも魅力を感じるならば、複数のお見合い相手に「もう一度会いたい」と希望してもよいとされているのです。1人の人に決めるまでに、2~4人と同時に交際してきた人が多いようです。
同時交際でやってはいけない2つのこと
交際やお見合いが並行するのを前提とした婚活ですが、どんな時も相手の気持ちに配慮するのがマナーです。注意すべき2つのお約束を確認しておきましょう。
交際が並行している事実を伝えちゃダメ!
ルール上では問題ないことだとお互い認識しているとはいえ、「他にも交際してる人がいる」「他の人とお見合いすることが決まっている」と相手に言われたら、気持ちが下がってしまいます。他の誰かと比べられている現実が見えてしまったら、やはりいい気持ちにはなりません。
交際相手が複数いることや、他の誰かとお見合いすることが決まっていることなどは、一切話さないし、相手の状況を聞き出そうとしないのがマナーです。
同時交際を長引かせちゃダメ!
交際期間が長くなると相手への愛着がわき、次の段階への期待値が高まっていくのは自然なことです。でも、いずれは交際相手を一人に絞らなくてはいけません。期待が高まった段階で断られる側の気持ちに配慮し、交際期間が重なる場合の目安は1カ月というのが周知のルールとなっています。
この期間はとても短く感じるかもしれませんが、集中して会う機会を作っていけば、お互いの人となりを知るには十分な時間です。活動する皆さんに、真剣な姿勢で相手に向き合うことを促す意味もあります。結婚相談所はだらだらと婚活する場所ではなく、短期間で結婚を決めることが可能な仕組みになっています。
同時進行で交際するメリット&デメリット
推奨されている婚活方法ではありますが、メリットもあればデメリットもあります。実際に婚活している人たちの声を紹介します。
●相手のイメージを明確にできるメリット
どんな人が理想の相手なのか明確になりました。どんな人といると居心地がいいと感じるのか、自分のこともわかるようになりました!
相手のプロフィールを見てからお見合いしますので、ある程度は自分の理想の条件は揃ってると思いますが、実際に会って話したほうが相手のことを理解できますよね。さまざまなタイプの異性と同時に交際すると、一人ひとりに違った魅力を見い出すことができたり、居心地の良いタイプがわかったり、より自分に合う人を見極められるようになりますよ。
●婚活疲れにならないメリット
気持ちに余裕をもって婚活できると思います!1人から断られても、交際している相手が他にいたら、無駄に落ち込まなくなりました。
たった一人の人とだけ交際をして万が一相手から断られたとしたら、婚活は全くの白紙の状態になってしまいます。次のお見合いが決まっていなければ、不安になってしまうことも。複数の異性と交際を同時進行していたら、たとえ交際中の1人からお断りされても、「他に自分を認めてくれる異性がいる」「ゼロからスタートしなくてもいい」という安心感があります。気持ちに余裕を持ちながら、交際相手と向きあうことができるという人が多いですね。
●お金に関するデメリット
デート代を男性が支払うのは仕方ないと受け入れていますが、出費が増えてかなり大変だった時期もありました。
お見合いのお茶代も男性が負担するのは慣習になってますし、その後のデート代も男性が支払うことが多いですよね。女性より男性の方が、婚活にかける出費はかなりの金額になります。男女の年収に差がなくなってきていますが、婚活の現場は男女のバランスが様々な面で発展途上です。女性たちは男性の気持ちに気が付かなきゃね!
●会話の場面でありがちなデメリット
誰と何を話したかわからなくなりました涙
お見合いや初デートでは、同じような話題の入り口から会話が展開することが多いので、誰とどこまで話したのか、この話題は誰と話したことなのかと、ごちゃごちゃになってわからなくなることもあるようです。つじつまの合わない会話は、相手になんとなく伝わってしまい、信頼を失うことになるかもしれません。気を付けて!
複数の異性と交際してみると、さまざまな価値観に触れて自分自身をさらに磨いていくこともできますし、理想とする本当のパートナーと出会える可能性が高くなります。短期間で結婚したい人は、ぜひこの仕組みを活かしてくださいね。
こんな本音もありますよ
複数の人と並行して交際できるために「他にも交際している人がいるのかどうか、直接相手に聞けないし、不安になってきちゃう。」とお見合い相手を本当に好きになって悩む人もいましたし、「1人の人と時間をかけて向き合う交際がしたい。同時に並行することは難しい。」という人のご相談もありました。
どんな気持ちも、ぜひ仲人に話してみてください。相手の仲人を通して相手の気持ちを確認して安心できるようにサポートいたします。また、婚活のペースを調整し安心して活動できるようにするのも仲人のサポートです。
ご本人自身が納得して決断しなくては、結婚まで進メることはできません。仲人はどんな時も、あなたの気持ちがすっきりと納得して活動に向かえるように応援します!