【開業前にチェック】結婚相談所ビジネスは儲からない?ぼろ儲け?収益の仕組みについてご紹介

周りに独身者も多いし、「結婚相談所って儲かりそう」と思ったことはありませんか?

ネットでも「結婚相談所はぼろ儲けできる」といった情報を目にすることがあります。

では実際に、結婚相談所ではどのタイミングでお金が入ってくるのでしょうか?

どんな場面で収益が発生するのか、本当に儲かるのか気になりますよね。

そんな疑問にお答えします。

結論から言うと、「結婚相談所=儲かる」ではなく「結婚相談所=利益率が高い」です。

ただ運営するだけでは利益が出ず、初期投資を回収できないケースもあります。

だからこそ、本記事を参考に失敗しない方法を学んでいきましょう。

この記事を読むと以下のことが分かります。

・結婚相談所の収益項目

・お金が入ってくる仕組み

・各項目の意味と価格設定の相場

●記事の信頼性●
筆者は結婚相談所のコンサル歴20年以上。実際に結婚相談所を運営しており、現場で得た知見をもとに解説しています。ぜひ最後までご覧ください。

入会金

お客様の入会時お支払い頂くのが入会金です。

会員プロフィールの作成、契約書の事務手続き、個人情報の管理などを行うための費用になります。

●価格設定の相場
無料~50,000円
無料から50,000円と幅広く設定されていますが、一番多い価格設定として20,000~30,000円です。

最近では「初期費用」として、入会金・月会費を含んだ価格に設定(10万円ぐらい)している結婚相談所もあります。

●入会金設定時の注意点
結婚相談所は「特定商取引法」の対象となるサービスですので、クーリングオフ、中途解約について理解しておく必要があります。

●クーリングオフとは●

一定の契約に限り、一定期間、説明不要で無条件で申込みの撤回または契約を解除できる法制度である。

クーリングオフ|wikipedia

 

●中途解約とは●

クーリングオフ期間を過ぎても、理由を問わず、 会員様は中途解約ができます。

クリーングオフや中途解約についての詳しい解説は、こちらをお読みください。
関連記事:結婚相談所を開業するのに資格は必要ですか?

 

登録料

入会時に作成したプロフィールを、システムに登録する作業や会員さんがお相手探しが出来るように、ID、パスワードを発行する手続きなど。

結婚相談所の中には入会金と登録料を合わせた入会登録料としている場合もあります。

●価格設定の相場
無料~20,000円

入会金と登録料を合わせて50,000円ぐらいに設定している結婚相談所が多い傾向があります。

●登録料の豆知識●

登録料を広告費と思って設定してしまう!

・新規会員の紹介をしてもらった時に紹介料として支払う

・入会に迷っている場合、入会の背中を押すために登録料を割引する

 

●登録料設定時の注意点
入会時に頂く費用のため、入会金と同様クリーリングオフ、中途解約が適用されます。

 

月会費

毎月のカウンセリング、仲人推薦(お相手選び)、お見合い申込み、お見合いを受ける、お見合い日時や会場の調整、恋愛アドバイスなど、結婚相談所の業務は多岐にわたります。結婚相談所の月々の業務に対する費用となります。

●価格設定の相場
5,000~10,000円

本来お見合いの引き合わせ、日時場所の調整などは、お見合い料として設定しています。

お見合い料を無料にする場合は、月会費のサービスとして行うと良いでしょう。

●月会費の豆知識●

「毎月、振り込んでもらうのは手間だし会員さんも負担じゃない?」
そんな時は4パターンのどれかで対応すると良いでしょう。

・毎月振込みをしてもらう。

・3ヶ月~6ヶ月分を先払い。

・1年分先払い

・口座振替サービスを利用する

 

●月会費設定時の注意点
一番安定した収入になるのが月会費であり、月々のサポートに対する対価となります。

最近の結婚相談所はサポートに一番時間を使います。

サポートがボランティアにならないように、月会費を無料するのではなく必ず設定しましょう。

月会費を何ヶ月~1年分、先払いしてもらっており、会員さんが中途解約をした場合は、活動していない月会費は返金となります。

 

お見合い料

お見合いを申込む・受けるときではなく、お見合いが設定した時にいただく費用です。

日時場所の設定、お相手相談所とのやり取り、当日お見合いに同席する・引き合わせをする場合の交通費も含まれます。

同席:お見合いに付き添う
お見合いが初めてだったり、会話が苦手な会員さんの場合、カウンセラーが15分ぐらいお見合いに同席をして場を盛り上げたりします。

引き合わせ:同席はしないで紹介だけ行う
お見合いが初めてだったり、席の予約が取れない場合、席の確保を含めてカウンセラーが引き合わせに行きます。

●価格設定の相場
3,000~10,000円

●お見合い料の豆知識●

・お見合い料を設定すると、女性会員はあまりお見合いを受けなくなる

・お見合い料を無料やお見合い無制限にしている結婚相談所もある

 

●お見合い料設定時の注意点
男性会員は、お見合い料+お相手のお茶代を支払います。

あまり高く設定してしまうと負担が大きくなってしまいます。

またお見合い料を無料すると、たくさんの異性と積極的に会おうとします。

たくさんの異性に会う=成婚しやすい訳ではありませが、出会いが多い分、成婚する可能性がは高まります。

 

活動サポート費

お見合いのセッティング、恋愛ノウハウの提供など、成婚までのサポート全般の料金です。

お見合い料を無料にする変わり、活動サポート費として項目を設定しています。お見合い料と違って成果報酬ではないため、入会時にお支払い頂きます。

●価格設定の相場
60,000~120,000円

●活動サポート費の豆知識●

・年間活動サポート費にして1年ごとに支払ってもらう

・成婚が決まった場合、月割り計算をして返金しなくてもいい

 

●活動サポート費設定時の注意点
入会時に支払ってもらうため、その分、入会へのハードルが上がります。

入会面談に自信がない頃は設定しない方がいいでしょう。

 

成婚料

成婚が成立した時に頂く費用です。成婚の定義は結婚相談所ごとに違います。

●成婚のタイミング●

・プロポーズ

・両家の顔合わせ

・お見合いから6ヶ月を経過したタイミング

 

どのタイミングで成婚料が発生するのかを、必ず設定しておきましょう。

●価格設定の相場
50,000~300,000円

●成婚料設定の注意点
意外に知られていないのが成婚料の意味です。

●成婚料の意味●

・真剣交際になるためのプランニング

・告白が失敗しないように、お相手の気持ちを確認

・第三者の意見で、デート後のフィードバック

・プロポーズが失敗しないように、お相手の気持ちを確認

 

告白、プロポーズで一番大切なことがお互いの気持ちの高まりです。どちらか一方の気持ちだけが高まった状態では、真剣交際を申し込んでもフラれてしまいます。この気持ちのズレを防ぐために、結婚相談所がお相手の気持ち確認しながら告白のタイミングを考えて行きます。

 

成婚料の意味を聞かれた際に、「何のための」費用なのか答えられるようにしておきましょう。

 

利益が出るまでの期間(損益分岐点)

結婚相談所を開業した人が必ず気になるのが「いつから黒字になるのか」という点です。

収益の仕組みを理解することも大切ですが、実際に利益が安定するまでの目安を知っておくことで、資金計画や運営計画を立てやすくなります。

結論から言うと、損益分岐点に到達するまでの期間は人によって大きく異なります。

早い人であれば半年から1年ほどで黒字化できますが、集客に苦戦すれば数年かかることもあります。

黒字化の目安となる会員数

一般的には、会員数が5人から10人程度に達すると固定費をまかなえるようになり、黒字化のラインに入ってきます。

特に月会費が安定した収入源になるため、会員数が増えるほど経営は安定していきます。

集客方法による違い

黒字化までのスピードは、どのように集客するかで大きく変わります。

広告に予算をかけて積極的に集客する場合は初期投資が大きくなりますが、短期間で会員を集めやすい傾向があります。

一方、ブログやSEO、SNSを中心にした自力集客では費用を抑えられるものの、安定するまでに時間がかかることが多いです。

シミュレーションの重要性

「開業すればすぐに儲かる」と考えてしまうと、資金繰りに苦労して運営が続かなくなるケースもあります。

利益が安定するまでには最低でも半年から1年程度かかると見込んでおき、その間を乗り切れる資金計画を立てておくことが重要です。

黒字化までの期間を正しくイメージできれば、焦らずに会員サポートに集中でき、結果として成婚率や顧客満足度の向上にもつながります。

 

価格設定のコツ

楽しくなる価格設定

結婚相談所は価格の設定を自由に決められます。価格を高く設定しても低く設定しても問題はありません。

開業当初に設定した価格は、1年後に変更することが出来ます。

正解不正解を気にしないで価格の設定をしてみるといいでしょう。

1年目は実績もありませんし、まだ自信もない期間だと思います。

実績作りもかねて、まずは会員数を集めて行きたい期間です。

オススメは入会金と成婚料の金額を下げて、月会費をメインに取って行く価格設定です。

「月会費だけ?」と侮ってはいけません。
会員数が10人になればかなりの安定収入になります。

2年目からは正規料金に戻せばいいので、ちゃんと収入を得ながら実績作りをして行って下さい。

競合は意識しない

競合調査は大切です。しかし競合との価格を意識し過ぎるあまり価格競争に巻き込まれてしまっては本末転倒です。

価格だけで勝負してしまうと、あなたの結婚相談所を「選ぶ理由」が価格だけになってしまうため注意が必要です。

価格を強みにするのも1つですが、まずは「お客さんがどうしたら満足するのか」にフォーカスして相談所の運営を考えてみると良いでしょう。

結婚相談所の価値を上げる

対価に見合った価値があるならば、価格を高く設定してもお客さんはお金を出します。

では、どうしたら結婚相談所の価値を上げれるのか?方法はたくさんあります。

・仲人の知識を増やす、スキルを磨く
・実績を積む
・提供できる価値を増やす
・他社がやらないことをやっている

などなど。

開業後、結婚相談所またはあなた自身の価値を上げることにチャレンジしてみて下さい。

失敗しやすいパターンと注意点

結婚相談所は利益率が高いと言われますが、実際には失敗して撤退してしまう人も少なくありません。

よくある失敗パターンを知っておくことで、同じ過ちを避けることができます。

価格設定を安くしすぎる

会員を集めたいからといって入会金や月会費を極端に安くしてしまうと、十分なサポートができず赤字になりやすいです。

サポートに時間をかけるのが結婚相談所の本質なので、価格は慎重に設定する必要があります。

集客を軽視する

加盟しただけで自然に会員が集まると思い込み、集客を後回しにするのも失敗の典型です。

ホームページやブログ、SNS運用、広告など、集客の仕組みを持たないと利益が出る前に資金が尽きてしまいます。

会員数が少ないのに固定費が高い

事務所を借りたり人件費をかけたりすると、会員が少ないうちは赤字が続きます。

開業初期はできるだけ固定費を抑え、自宅やバーチャルオフィスで始めるのも有効です。

サポートの質が低い

会員が集まってもサポートが雑だと退会やクレームにつながり、悪い評判が広がります。

その結果、新規入会が減り、経営が悪化してしまいます。

これらの失敗パターンは、あらかじめ知っていれば防げるものばかりです。
開業前に十分な準備を行い、リスクを最小限に抑えることが大切です。

 

 

まとめ:価格以上の価値を提供することが成功の鍵

結婚相談所の価格を決める際に最も大切なのは、「値段に見合うサービス」ではなく「値段以上の価値を提供するのは当然」という考え方です。

お客様にとって「ここを選んで良かった」と思ってもらえるように、与えすぎるくらいのサポートを意識しましょう。

会員が満足すれば自然と口コミや紹介が増え、結果的に新規会員の獲得にもつながります。

つまり、価格設定以上に大切なのは「どれだけお客様を満足させられるか」という姿勢なのです。

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