婚活パーティーは主催しなくていい?結婚相談所の開業直後でも会員を増やす賢い集客法

「結婚相談所を開業したばかりで、どうやって集客すればいいのかわからない…」
「とりあえず婚活パーティーを開いてみようと思うけど、やり方も効果も不安…」

そんな悩みをお持ちではありませんか?

実は、婚活パーティーはうまく活用すれば強力な集客ツールになりますが、やり方を間違えると時間もお金も無駄になってしまうリスクもあるのです。

特に開業初期に自分で婚活パーティーを主催しようとすると、思わぬ落とし穴にはまってしまうケースが少なくありません。

この記事では、結婚相談所開業直後の方に向けて、婚活パーティーを「自分で開くべきかどうか」という判断のポイントから、現実的で効果的な活用方法、集客につなげる導線の作り方までをわかりやすく解説していきます。

ちょっと待って!
婚活パーティーを自分で開催する前に知っておきたいデメリット

people raising wine glass in selective focus photography

結婚相談所の集客方法のひとつとして婚活パーティーを思い浮かべる方は多いですが、いきなり自分で主催するのはリスクも伴います。

確かに「出会いの場を提供している」という印象づけはできますが、開催にかかる準備やコスト、集客の負担は想像以上に大きいのです。

さらに、開業初期はまだ信頼性や認知度が低く、集客そのものが難しいため、パーティー開催自体が目的化してしまい、肝心の結婚相談所の集客や運営に集中できなくなるという本末転倒な結果になりがちです。

集客の負担が大きく、時間と労力を奪われる

婚活パーティーを成功させるには、とにかく集客が鍵です。

しかし、開業したばかりの状態では、まだ見込み客のリストも少なく、知名度もないため、人を集めるだけでも大きな労力を必要とします。

集客に疲れてしまい、本業である結婚相談所の運営や会員対応に手が回らなくなるというケースもよくあります。

もしも「とりあえずやってみよう」と思っているなら、一度立ち止まってリスクとリターンを冷静に見極めることが大切です。

男女バランスや年齢構成の調整が難しい

パーティーの満足度を高めるには、参加者の男女比と年齢層のバランスが極めて重要です。

例えば、男性5人・女性3人のように偏りがあると、不満が出やすくなりリピートにはつながりません。
さらに、25歳の女性が40代中心の男性陣と出会っても満足度は低くなりがちです。

主催者としては「年齢層を広げれば人が集まりやすいのでは?」と考えがちですが、実際はその逆。

年齢層が広すぎると、参加者の理想像と大きくズレが生じ、満足度が下がってしまうのです。

その他、見落としがちな準備項目も多数

  • 会場の選定と予約手配
  • 飲食や備品の準備
  • イベント運営スタッフの確保
  • 価格設定の妥当性検討

これらをすべて自分でこなすのは簡単ではなく、運営に追われてしまうと、本来の目的である「結婚相談所の入会促進」が後回しになってしまいます。

見込み客を誘導するだけでOK。運営リスクゼロ

結婚相談所を立ち上げたばかりの方にとって、イベントの主催は大きな負担です。

会場手配から企画、進行までを一から構築するには、時間も人手も必要ですし、初開催で失敗してしまえば評判にも関わります。

ですが、すでに実績のある相談所が開催する婚活パーティーに見込み客を参加させるという方法なら、自分では一切の運営リスクを負わずに、出会いの場を提供するという実績を作ることができます。

また、参加者には「この相談所に登録すれば、リアルな出会いのチャンスがある」と感じてもらえるため、信頼度アップにもつながります。

主催者が担ってくれるのは、以下のような業務です。

  • 会場の手配と装飾
  • 参加者募集・受付管理
  • 当日の進行・司会・マッチング管理
  • 万が一のトラブル対応やクレーム処理

これらをすべて自分で行うのは非常に大変ですが、信頼できる相談所のパーティーに同席することで、手間をかけずに集客導線を確保することが可能です。

運営ノウハウを間近で学べる

婚活パーティーをいずれ自社で開催したいと考えている場合でも、いきなり自力で実施するのはおすすめできません。

まずは実際の現場でプロの運営を体感することが何よりの学びになります。

先輩相談所に協力をお願いし、見学という形で会場の雰囲気や運営の流れ、進行方法、トラブルへの対応などをリアルに観察することが可能です。

たとえば、以下のようなポイントに注目して見学すると良いでしょう。

  • 自己紹介タイムやフリートークの時間配分
  • 参加者の満足度を高める演出や仕掛け
  • 異性とのコミュニケーションを促す工夫
  • クロージングトークやアンケートの活用法

こうした実践的なノウハウは、ネットで調べるだけでは得られません。
自分で主催する前に、必ず“成功している現場”を一度は見ることが、将来的な失敗回避にもつながります。

先輩相談所は参加者提供を歓迎してくれる

「見込み客を他の相談所に紹介するのはちょっと怖い…」と感じるのは当然の心理です。
しかし、現実には多くの主催者が「協力してくれる相談所は大歓迎」というスタンスです。

なぜなら、婚活パーティーを安定的に成立させるためには、一定数以上の参加者確保が最重要だからです。

実際、主催者にとっては以下のようなメリットがあります。

  • キャンセルなどによる当日欠席のリスクをカバーできる
  • 男女比や年齢バランスを取りやすくなる
  • 新しい相談所とのネットワークが広がる
  • 一方で、あなたにとっても大きな利点があります。
  • 自分で集客・運営する必要がないため、時間と労力を節約できる
  • パーティー後の面談やアプローチに集中できる
  • 経験のある相談所と関係性を築くことで、情報やノウハウも得られる

このように、参加者の提供という形でお互いにメリットを得られる関係性を構築すれば、長期的な協業も視野に入ります。

信頼関係を築いていくことで、次第にイベント共催や企画提案などのチャンスも広がっていくはずです。

パーティー参加だけでは終わらせない!
確実に面談へ繋げる仕組みを作ろう

婚活パーティーに見込み客を参加させることができても、それだけでは結婚相談所の会員獲得にはつながりません。

重要なのは、パーティー参加を“きっかけ”として、面談や入会へと確実につなげる導線を設計しておくことです。

そのためには、イベント当日や終了後のアプローチ方法、タイミング、トーク内容などを戦略的に考える必要があります。

特に初参加の方やマッチングしなかった方に対しては、「パーティーだけでは終わらない選択肢」があることを、自然な形で伝えていくことがポイントです。

マッチングしなかった人に声をかけよう

婚活パーティーでは、マッチングできなかった参加者が一定数います。
その人たちは「良い人に出会えなかった」
「もっと違う方法も試してみたい」という心理状態にあります。
まさに、結婚相談所という“次の選択肢”を紹介する絶好のタイミングです。

例えば以下のようなトークが有効です。

「今回はマッチングできなかったとのことですが、逆に“条件で選べる”婚活スタイルもあるんです。一度お話だけでも聞いてみませんか?」

このように、「パーティーがうまくいかなかった=チャンスを広げる理由」として話を持ちかけることで、自然な流れで面談につなげやすくなります。

また、多くのパーティーでは、マッチング結果を後日電話やメールで伝える形式を取っています。
その連絡自体が、営業へのきっかけになる貴重な接点でもあるのです。

無理な営業は逆効果。信頼を優先しよう

もちろん、マッチング結果を伝える際に強引な営業トークをしてしまうと、逆効果になります。
相手が「押し売りされている」と感じてしまえば、せっかくの興味も失われてしまうでしょう。

大切なのは、「相談所への入会」ではなく、「一度話を聞くだけでも大丈夫」という安心感を伝えることです。

相手の状況に寄り添いながら、選択肢として結婚相談所のサービスがあることを丁寧に伝えることで、信頼関係が生まれ、後日再接触のチャンスも広がります。

無理に入会を迫らなくても、信頼感のあるフォローをすれば「また話を聞きたい」と思ってもらえるようになります。

婚活パーティーを活用した集客成功事例の紹介

実際に、婚活パーティーを活用してスムーズに集客を軌道に乗せた結婚相談所は少なくありません。

ここでは、開業初期からパーティーを上手に活用し、成果につなげた事例をご紹介します。

事例1:パーティー経由で月5名の面談獲得に成功(地方の個人相談所)
開業して間もない地方の個人相談所では、最初から自社で婚活パーティーを開くのではなく、地域で実績のある先輩相談所が主催するパーティーへ、LINE登録者や見込み客を紹介する形で関わり始めました。

パーティー後に「お見合いという方法もありますよ」と案内をしたところ、1イベントあたり2〜3件の無料面談につながり、3か月後には初成婚も実現。

無理なく信頼関係を築けた好例です。

事例2:集客力のあるパーティーと連携し、若年層の会員を獲得(都市部の相談所)
都市部で開業した相談所Bは、30代前半の女性をターゲットに、SNSを活用して婚活パーティーに誘導。

連携していたパーティー運営会社との連携により、参加者の満足度が高く、次第に「〇〇さん(カウンセラー)から紹介された」と言ってくる参加者が増加。

紹介経由での入会率が高まり、半年で10名以上の会員獲得に成功しました。

婚活パーティー活用に向いている人・向いていない人

婚活パーティーは万能な集客手段ではありません。
自身の得意・不得意やリソースに合わせて、向き不向きを見極めることが大切です。

向いている人

  • 顧客と自然な接点を持ちたい人
  • 営業が苦手で“きっかけ”が欲しい人
  • 人前で話すことや場を盛り上げることに抵抗がない人
  • コツコツ人脈を広げることが好きな人
  • 他社との協力や連携に積極的になれる人

向いていない人

  • 自分から話しかけることに強い苦手意識がある人
  • パーティー後の営業トークやクロージングが苦手な人
  • 一人で全てを完結させたい人(連携に消極的)
  • 顧客対応よりも仕組み作りや分析が得意な人

このように、自分の性格やスタイルに合わせて「婚活パーティーは自分に合っているのか」を判断することで、無理なく成果につながる方法を選ぶことができます。

先輩相談所と協力する際の注意点・トラブル防止策

婚活パーティーを開催している相談所との連携は、非常に有効な手段です。
しかし、信頼関係を築くには一定の注意点もあります。

トラブルにならないよう、事前の確認や合意を大切にしましょう。

紹介元として名乗っていいか事前確認を

パーティー後の面談誘導時に「〇〇相談所さんから紹介された〇〇です」と名乗れるよう、事前に了承を得ておきましょう。
紹介元として認識されていなければ、顧客に不信感を持たれることもあります。

事後アンケートで参加者の満足度をチェック

誘導した見込み客に対して、パーティー後に簡単な感想や満足度をヒアリングしておくと、次回以降の改善や連携先選びに役立ちます。

契約や個人情報の取り扱いに配慮する

パーティーを通じて知り得た参加者情報は、あくまで主催者の所有物です。
勝手にデータを使ったり、他の目的に流用することは避け、主催者のルールを尊重する姿勢が信頼構築につながります。

パーティー後の面談誘導トーク例とLINEテンプレ

パーティー後に「どのように面談に誘導すればいいのか分からない」という声は多くあります。
強引にならず、自然な流れで面談につなげるためには、会話のトーンとタイミングが大切です。

トーク例:対面または電話での誘導

「今回はマッチングできなかったとのことですが、逆に“条件で選べる”婚活スタイルもあるんです。一度お話だけでも聞いてみませんか?」

相手が落ち込んでいるタイミングではなく、「今後どうすれば良いか」を考えているタイミングでの声がけが効果的です。

LINEテンプレ:フォローアップでの誘導

こんにちは、〇〇です。
先日は婚活パーティーにご参加ありがとうございました!

今回は残念ながらマッチングには至りませんでしたが、
実は条件重視でお相手探しができる“お見合い”というスタイルもあります。

もし「もっと深く知りたい」と思ったら、
お話だけでも大歓迎ですので、気軽にご連絡くださいね。

大切なのは、入会をゴールにするのではなく、「まず話だけでも聞いてみませんか?」という柔らかな提案をすることです。

まとめ:婚活パーティーを活用した集客は“自社開催だけが正解”ではない

婚活パーティーは集客に有効な手段ではありますが、開業直後に自分で主催するのはハードルが高く、リスクもあります。

まずはすでに開催実績のあるパーティーを上手に活用し、経験を積みながら顧客との接点を作ることが、結婚相談所としての成長に繋がります。

「婚活パーティーを活用すること」「自分で主催すること」は別です。

最初は外部リソースを活用しつつ、将来的に自社イベントを開催するためのノウハウや見込み客リストを少しずつ育てていく。

そのほうが、無理なく効率的に集客し、成婚につながる活動へと結びつけていけるはずです。

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