「結婚相談所を始めてみたいけれど、経営の知識もないし、自分にできるのか不安……」
「やっぱり経営の勉強が必要なの? 経験ゼロでも開業できる?」
この記事では、そんな不安や疑問にお応えします。
この記事でわかること:
- 結婚相談所を開業する経営者のリアルな特徴
- 選べる4つの結婚相談所経営スタイルの違い
- 収益構造と価格設定の考え方
- 開業時の必要経費と節約のコツ
- 成功に向けた目標の立て方
- 経営判断に必要な数字との付き合い方
- 未婚者市場の可能性と後発でも成功できる理由
- 開業時に絶対気をつけたい2つのポイント
記事の信頼性:
筆者はこれまで150社以上の結婚相談所立ち上げに携わり、成功・失敗の両方を知るプロです。
その実体験から得たノウハウを元に、初心者でもわかりやすく解説しています。
結婚相談所を開業する人の特徴とは?
結婚相談所を始める人の年齢層は、20代後半から60代後半と非常に幅広いです。
開業時の年代に傾向はなく、どの年代でも成功事例があります。
年齢や職歴よりも、「人と向き合う姿勢」や「誰かの役に立ちたいという思い」が成功のカギとなるケースが多いです。
そして驚くべきは、「開業者の約9割が業界未経験者」であるという点。
過去に婚活業界に関わっていなくても問題ありません。
異業種出身者でも、しっかりとノウハウを学び、誠実な対応を重ねれば十分に成功可能です。
開業の主な理由ランキング:(太字)
- 今の仕事を変えたい、副業から始められる
- 人の役に立つ仕事がしたい
- 低コスト・低リスクで独立できる
特に個人事業としての開業が多く、法人の新規事業として始めるよりも、個人の想いやライフスタイルを重視した運営スタイルが主流です。
副業から始めて、本業にシフトするパターンも非常に多く、生活のリズムや家族構成に合わせて柔軟に展開できるのが魅力です。
選べる4つの結婚相談所経営スタイル
結婚相談所には、主に次の4つの経営スタイルがあります。
それぞれに特徴と収益構造の違いがあり、ターゲット層やあなた自身の強みに応じて選ぶことが大切です。
(1) 成婚重視型(成果報酬型)
入会金・月会費を抑え、成婚料やお見合い料で収益化。
成果が出たタイミングで料金が発生するため、会員にとっては安心感がある。
ただし、交際が始まるとお見合い回数が減る=売上が減少する点に注意。
このモデルは、誠実なサポートで確実に成婚につなげる力が必要です。
成婚が多いほど報酬も高まるため、実績を積むほどビジネスも安定しますが、成果が出るまでに時間がかかることもあり、初期の収入が読みにくいという課題もあります。
(2) 婚活エンジョイ型
セミナーやパーティー形式で会員を楽しませながら婚活をサポート。
月会費・お見合い料が高めで、長期在籍者から安定収益。
退会リスクや成婚実績のブランディングへの課題も。
このスタイルは、婚活を楽しむという観点からサービスを構築していきます。
会員様が長く在籍することで安定収入が期待できますが、早期退会や婚活疲れによるモチベーション低下があると継続が難しくなります。
エンタメ要素や体験価値を高める工夫が求められます。
(3) 教育・スクール型
デート指南、模擬お見合いなど“学び”重視のサポート体制。
入会金・月会費を高めに設定、成婚料は低めもしくは0円。
高単価だが成果が出ないとクレームリスク。
差別化が重要。
このタイプは、会員のスキル向上や自信づくりを支援するため、講座や実践トレーニングが主軸になります。
恋愛経験が少ない方や婚活に自信が持てない方にとっては魅力的なサービスですが、結果が出ないと不満に繋がるため、サービスの品質と信頼性が重要です。
(4) ハイブリッド型
上記3つのスタイルを柔軟に組み合わせたモデル。
例:成婚重視+スクール型 → 成果も教育も重視。
会員の属性やニーズに応じて最適化できるのが魅力。
このスタイルは、既存の経営型に自社の強みを加え、より柔軟に対応できるモデルです。
例えば、恋愛講座と成婚支援を融合させたサービスは、幅広い層の会員ニーズに対応できるため、他社との差別化にもつながります。
結婚相談所の収益構造と価格設定の基本
結婚相談所はロイヤリティ不要で、売上がそのまま利益になるビジネスです。
その分、料金の設定やタイミングの説明が非常に重要となります。
明確にしていないと、トラブルの元になります。
収益項目と相場(目安)
- 入会金:30,000〜50,000円
- 登録料:10,000〜20,000円
- 活動サポート費:50,000〜100,000円
- 月会費:5,000〜10,000円
- お見合い料:5,000〜10,000円
- 成婚料:100,000〜250,000円
これらはあくまで目安ですが、地域性や会員層によって柔軟に設定可能です。
トラブルを防ぐためのポイント
契約前に全ての料金項目とその理由を明確に伝える。
項目ごとにサービス内容をしっかり提示する。
項目例:「お見合い料=お見合いが成立したとき」「成婚料=真剣交際を経て、結婚の意思を確認した段階」など。
このように明確な定義と説明が、信頼と安心につながります。
開業時に必要な初期費用・固定費とは?
結婚相談所の魅力の一つは、初期費用を抑えながら始められる点です。
大きな設備投資も不要で、在宅ビジネスとしても展開しやすいのが特長です。
特に副業や個人でのスタートを考えている方には非常に相性が良い業種といえるでしょう。
必要なものリスト(太字)
- システム利用料(連盟への月額費用)
- 名刺・パンフレット制作
- パソコン(またはタブレット)
- スマホ、プリンター
これらは最低限必要ですが、無理に高価な設備を揃える必要はありません。
名刺やパンフレットは、初期の営業活動や紹介時に信頼感を与えるツールとして有効です。
オフィスは不要!
最初から事務所を構える必要はまったくありません。
むしろ、自宅やカフェなどで十分に対応でき、経費削減にもつながります。
自宅住所の公開が気になる場合は、バーチャルオフィスの利用も検討しましょう。
どの連盟に加盟すべきか?選び方のポイント
結婚相談所を開業するうえで、どの連盟に加盟するかは非常に重要なポイントです。
連盟ごとに加盟金・月額費用・サポート体制・会員の質と数が異なるため、自分の経営方針やターゲット層に合った連盟を選ぶことが、成功の第一歩となります。
主な連盟の特徴比較
IBJ(日本結婚相談所連盟)
日本最大級の会員数と高いブランド力が強み。
システムや成婚率の実績も豊富で、マーケティングや運営サポートも充実。
ただし、加盟費・月会費がやや高め。
BIU(日本ブライダル連盟)
老舗の信頼感があり、比較的アナログ運用を重視する方に向いています。
システムの使いやすさや柔軟な運営スタイルが特徴。
良縁会
東海地方を中心に活動する結婚相談所ネットワーク。
開業支援や運営サポートが手厚く、個人事業でスタートする方にも親身なフォロー体制が整っています。
費用も比較的良心的で、地域密着型の運営に強みあり。
TMS(全国結婚相談事業者連盟)
全国対応で会員数も増加中。
ITシステムに強く、オンライン面談やスマホ対応など、現代の婚活に即したサービス提供が可能。
都市部中心に展開したい方におすすめ。
連盟選びで確認すべき3つの視点
- 費用のバランス
初期費用と月額料金、システム使用料を比較し、必要な支出に対して納得できるリターンがあるかを確認。 - サポート体制の充実度
未経験からスタートする場合は、開業後の相談サポート・研修制度・集客支援の有無がとても重要です。 - 自分のスタイルとの相性
リアルでの面談中心か、オンライン中心か。地域密着型か全国展開型か。自分の事業設計とマッチするかを見極めましょう。
説明会や比較資料の活用を
最近は各連盟が個別説明会やオンラインセミナーを開催しています。
複数社を比較し、自分の「これなら続けられる」と思える連盟を選ぶことが、成功の鍵になります。
開業前にやっておくべき3つの準備
結婚相談所の開業は、必要な設備も少なく、比較的スモールスタートがしやすいビジネスです。
しかし、「思い立ったからすぐ始める」というスタイルでは、早期に壁にぶつかる可能性があります。
開業前の段階で、最低限やっておくべき準備を整えておくことで、スタートダッシュの質が大きく変わります。
ここでは、実際に成功している先輩相談所が開業前に行っていた、重要な3つの準備について詳しく解説します。
1. 自分の強み・弱みの整理と言語化
まず取り組むべきは「自己分析」です。
これまでの職歴や経験、人との関わり方、自分が得意なこと・苦手なことなどを整理してみましょう。
- 人と話すことが得意 → 面談に強い
- 文章が得意 → SNSやブログ発信に強い
- 経理が苦手 → お金の管理は支援を受けるべき
このように自分の強みを「どこで活かせるか」、弱みを「どう補うか」までセットで考えておくことで、開業後の運営方針がぶれにくくなります。
また、自分が「なぜ結婚相談所をやりたいのか」という想いも、ぜひ言語化しておきましょう。
開業後、壁にぶつかったときに原点を思い出す支えになります。
2. 競合リサーチと差別化ポイントの明確化
自分が開業したいエリアには、どんな結婚相談所があるのか?まずはネット検索で「地域名+結婚相談所」で調べてみましょう。
- 料金体系(入会金・月会費・成婚料など)
- 対象年齢や男女比
- サービス内容(サポート内容・連盟・成婚実績)
- ホームページやSNSの情報発信の質
競合調査を行うことで、自分のサービスの“強み”や“改善点”が浮き彫りになります。
そして「なぜ自分の相談所を選んでもらえるのか?」という視点から、自分の差別化ポイントを言語化しておきましょう。
たとえば、
- 男性の婚活支援に特化
- 30〜40代の再婚希望者専門
- 専属カウンセラー制度で徹底サポート
など、明確な特徴があると開業後の集客がスムーズになります。
3. 仮想会員を設定し、カスタマージャーニーを描く
仮想会員(ペルソナ)を想定して、その人が「どうやって相談所を知り、入会し、成婚に至るのか?」をストーリーとして組み立ててみましょう。
【例:30代後半の女性、恋愛経験は少ないが結婚願望は強い】
- インスタグラム広告で存在を知る
- ホームページで信頼性を感じ問い合わせ
- オンライン面談で親近感を抱き入会
- 担当者のアドバイスで自信をつけ、成婚へ
このように、カスタマージャーニーを描くことで「どこでつまずくか?」「どのタイミングで不安になるか?」を事前に想定できます。
結果として、入会導線やサポート設計の質が格段に上がります。
開業後に慌てないためにも、こうした仮想ストーリーを何パターンか描いておくことは非常に有効です。
よくある失敗例とその回避策
結婚相談所の開業は低リスクで始められる一方で、準備不足や方向性のズレによってうまくいかなくなるケースも少なくありません。
ここでは、実際にあった失敗例を4つ紹介し、その回避策もあわせて解説します。
失敗例1:集客の見通しが甘かった
よくあるパターン:
「連盟に加盟すれば自然と会員が集まる」と思い込んでいたが、実際には自力での集客が必要と分かり、慌てて後追いで広告やSNSを始めた。
回避策:
開業前に「自分がどうやって見込み客を集めるのか?」を具体的にプランニングしましょう。
SNS運用、地域イベント参加、知人紹介、広告出稿など、自分に合った集客方法を事前に検討・準備することが重要です。
失敗例2:価格設定が曖昧でトラブルに
よくあるパターン:
サービス内容が明確でないまま価格設定をしてしまい、「何にいくらかかるのか分からない」とクレームを受ける。
回避策:
入会金・月会費・成婚料など、それぞれの費用の“定義”と“提供するサービス内容”を明文化しておきましょう。
事前説明・契約書にも明記することで、トラブルを未然に防げます。
失敗例3:サポートに手が回らず会員が離脱
よくあるパターン:
複数の会員を担当するうちに、フォローが遅れたり対応が雑になってしまい、信頼を失って退会される。
回避策:
サポート体制を一人で抱え込まないことが大切です。
対応マニュアルを整備したり、対応を自動化・仕組み化することで、効率よく会員サポートができます。
必要に応じて外部スタッフや連盟のフォローも活用しましょう。
失敗例4:差別化できず埋もれてしまう
よくあるパターン:
他の相談所と似たような内容・料金・デザインになり、結果的に「どこでも同じ」と思われて選ばれない。
回避策:
開業前に「自分の強み」や「どんな人を助けたいか」を明確にし、サービス設計・発信内容にその個性を反映させましょう。
プロフィールやブログ・SNSでも“自分らしさ”を出すことが差別化になります。
まずは目標を設定しよう!
目標のない事業は、ゴールのないマラソンのようなものです。
走っているうちに疲れて方向を見失ってしまうこともあります。
だからこそ、どんなに小さなものであっても「目指す地点」を決めておくことが大切です。
最初から完璧なビジョンを持っている必要はありません。
まずは自分にできそうな、現実的な目標からで構いません。
後で変更しても問題ありませんし、途中で新しい目標が見つかることもよくあります。
とにかく「動きながら考える」ことが、結婚相談所の経営においては非常に重要なのです。
例えば、以下のような目標から始めてみましょう:
- 月に◯名の会員獲得
- 年間で成婚カップルを◯組出す
- 開業から1年以内に黒字化
- 副業として月に5万円の安定収益を作る
- 開業から半年以内に口コミを10件集める
これらの目標があることで、日々の行動に迷いがなくなります。
何をすべきかが明確になり、行動が具体的になります。
たとえば、「会員3名獲得」という目標があれば、SNS投稿の頻度や内容もそれに合わせて変えていけますし、対面営業の計画も立てやすくなります。
また、目標は「長期目標」と「短期目標」に分けて設計するのがおすすめです。
たとえば「1年後に会員20名」は長期目標として設定し、それを達成するために「今月は3名の見込み客リストをつくる」といった短期目標に落とし込むことで、日々の達成感も得られやすくなります。
大きな目標はモチベーションに、小さな目標は日々の積み重ねの力になります。
そして、目標があることで行動の振り返りができ、改善サイクル(PDCA)をまわすことも可能になります。
目標は固定しすぎず、状況に応じて柔軟に見直してOKです。
大切なのは「最初の一歩を踏み出すための指針として活用すること」。
失敗を恐れず、まずは自分なりのゴールを決めて進んでみましょう。
経営に必要なのは「難しい数字」ではない
「経営」と聞くと、損益計算書(PL)や貸借対照表(BS)、キャッシュフロー計算書などをイメージして難しそうと感じる方も多いでしょう。
しかし、結婚相談所のようなスモールビジネスでは、最初から難しい会計知識は必要ありません。
実際に必要なのは「簡単な引き算と割り算」程度の感覚です。
たとえば:
- 広告費が月に3万円
- 入会金が1人3万円
この場合、2人の入会で6万円の売上になり、3万円の広告費を差し引けば利益は3万円。
こうした「1人あたりの顧客獲得コスト(CPA)」と「1人あたりの売上(LTV)」のバランスが取れているかを確認するだけで、経営の判断はある程度可能です。
さらに、会員1人あたりの平均在籍期間(月数)×月会費、活動サポート費や成婚料などを加味すれば、1人あたりから得られる総利益(LTV)も計算できます。
数字に苦手意識がある方は、ざっくりと「1名入会=いくらの利益」という感覚を持つところから始めましょう。
将来的に会員数が増えたり、スタッフを雇うようになった段階で、経費の細分化や月次収支管理が必要になりますが、スタート時は感覚的な数字把握で十分です。
むしろ「難しい数字に手を出しすぎて動けなくなること」が最大のリスクになります。
つまり結婚相談所経営で求められるのは、“正確な計算”よりも“投資と回収のバランスを見る目”。
この視点を持っていれば、数字に強くなくても十分経営は成り立ちます。
未婚者2,000万人!結婚相談所市場の可能性
日本には20〜50代の未婚者が約2,000万人も存在しています。
そのうち、結婚相談所や婚活サービスを一度でも利用したことがある人は、わずか3.3%、約60万人ほど。
つまり、残りの96.7%=約1,940万人が未開拓のままという非常に大きな市場です。
ではなぜ多くの人が結婚相談所を利用していないのでしょうか?
その主な理由は“誤解”や“先入観”です。
- モテない人が使うものというイメージ
- 高額すぎるという印象
- 恥ずかしい、最後の手段と思われている
しかし、現代の婚活事情は大きく変わっています。
マッチングアプリが普及したことで、オンラインで出会うことが一般的になった一方で、「本気で結婚したい人と出会いたい」「安心・安全に出会いたい」と考える層が確実に増えています。
結婚相談所の最大の魅力は、
- 身元確認が徹底されていること(独身証明・収入証明など)
- 仲人のサポートが受けられること
- 最初から“結婚したい”という共通の目的で出会えること
つまり、時間や気持ちの無駄がない“効率の良い婚活”ができるのです。
この大きな市場のうち、まだ結婚相談所を利用していない多くの人に対し、正しい情報と魅力を伝えていくことが、今後の結婚相談所運営における成功のカギになります。
また、最近では“自分に合う相談所を探したい”というニーズも高まっており、個人経営の温かみや柔軟な対応が評価されやすい傾向にあります。
つまり、未婚者=潜在顧客の多さだけでなく、今の時代背景が結婚相談所にとって追い風になっているのです。
開業時の注意点:絶対に見落とさないで
「稼げそう」だけで始めない
開業理由として「将来性がありそう」「稼げそう」という視点を持つことはとても大切です。
実際、結婚相談所は初期投資が少なく、粗利率も高いため、ビジネスとして非常に優れたモデルです。
しかし、それだけの理由で始めてしまうと、思うように結果が出ないときに気持ちが折れ、継続が困難になる可能性があります。
特に、集客や会員対応に時間と労力がかかる初期段階では「本当にこれで良かったのか…」と不安になることもあるでしょう。
そこで、開業前にもう一度自分に問いかけてほしいのが以下のことです。
- 誰のどんな悩みを解決したくてこの仕事を選んだのか?
- なぜ自分がこのビジネスをやる意味があるのか?
この「原点=軸」があると、つらいときでも踏ん張れます。
たとえば「30代の婚活女性を幸せにしたい」「かつて恋愛に苦しんだ自分と同じ人を救いたい」など、過去の経験や想いから来る動機があると、ぶれずに前に進む力になります。
さらに、この“想い”はブランディングや発信の際にも武器になります。
「熱意ある運営者の想い」に共感して入会を決める方も多く、強力な集客要素にもなります。
稼ぎたい気持ちと、誰かの役に立ちたい気持ち。
両方を持っていることが、長く続けていくための大切な条件です。
広告費をかけすぎない
「早く会員を集めたい!」という焦りから、開業直後にいきなり高額な広告を出してしまう方がいます。
しかし、広告は“正しく使わなければ”お金を捨てているのと同じです。
特に開業初期は、相談所としての方針やサービスがまだ固まっておらず、「誰にどういう価値を伝えるのか」が明確でない状態になりがちです。
そうした中で広告を打っても、訴求がずれてしまい、集客にはつながりません。
まずはコストをかけずにできる集客方法を優先すべきです。
たとえば:
- 人脈への紹介依頼:家族・友人・過去の職場などから最初の見込み客をつかむ
- ミニイベントの開催:気軽に参加できるお茶会・恋愛セミナー・プロフィール写真撮影会など
- 合コン・趣味交流会の主催:参加者の中で真剣な出会いを求める人に結婚相談所の存在を自然に伝える
このようなリアルな接点を活用すれば、広告費ゼロで「リスト」が獲得できます。
実際、先輩相談所の中には、知人ネットワークから30名のリストを集め、5名以上が実際に入会したケースもあります。
また、最初からホームページを作るよりも、名刺やSNSアカウントなど“身軽な情報発信”を軸にして、試行錯誤しながら徐々に相談所のスタイルを固めていく方が長期的には成功しやすいのです。
広告はあくまで「サービスが整ってから」使うもの。
まずは“お金をかけずに行動できること”を積み重ねていきましょう。
よくあるQ&A(開業前によくある質問集)
結婚相談所の開業を検討している方から、よくいただく質問をQ&A形式でまとめました。
開業前に抱えがちな不安や疑問をここで一気に解消しましょう。
Q1. 結婚していない私でも結婚相談所は開業できますか?
A:まったく問題ありません。
実際に未婚の方でも活躍されている相談所運営者は多数います。
重要なのは“経験”ではなく、“どれだけ真剣に会員の人生に向き合えるか”という姿勢です。
Q2. 副業でもできますか?本業との両立が不安です。
A:副業からスタートして、軌道に乗ってから独立する方も多くいます。
夜や土日に会員対応するスタイルでも可能ですが、事前に「対応可能な時間帯」を明確にしておくことが信頼維持の鍵です。
Q3. 特別な資格は必要ですか?
A:国家資格などは必要ありません。
必要なのは連盟加盟時に受ける研修や、基本的なサポート力・人との関係構築力です。
多くの連盟では開業前研修を用意しており、未経験者でも安心して始められます。
Q4. 成婚しなかった場合のトラブルはどう対処すべき?
A: 「成婚保証」ではないことを契約書で明記し、入会時にも丁寧に説明しておくことが重要です。
また、成婚までのサポートに関して、何をどこまで提供するのかを事前に定義し、不明確な点を残さないことがトラブル防止につながります。
Q5. 初期費用はどれくらいかかりますか?
A:加盟金やシステム利用料などを含めて、最小で50~80万円前後で始めることも可能です。
ホームページや広告費を抑えれば、さらにコストを軽くすることができます。
詳細は「開業時に必要な初期費用」の章を参照ください。
まとめ:あなたにも結婚相談所は開業できる!
結婚相談所の開業は、決して特別な人だけのものではありません。
未経験でも、数字が苦手でも、情熱と計画さえあれば誰でも挑戦可能です。
今後ますます多様化する婚活市場の中で、自分の強みや経験を活かしながら独自のスタイルで運営できるのが、このビジネスの大きな魅力です。
ぜひ一歩を踏み出してみてください。