平日フルタイムでもOK!未経験から始める「結婚相談所仲人」の仕事完全ガイド

「平日は仕事が忙しくて、土日しか時間が取れない私でも、仲人ってできるのかな?」
「そもそも、仲人ってどんな仕事? 特別なスキルや資格が必要?」

そんな疑問をお持ちの方へ、この記事では結婚相談所の仲人としての仕事内容や必要なスキル、実際の業務の流れまでを詳しく解説します。

実は仲人の仕事は、平日フルタイムで働いている方や未経験の方でも十分に始められるお仕事です。
大切なのは“人を応援したい”という気持ち。
知識やスキルはあとから自然に身につきます。

この記事では、現役で結婚相談所のコンサルティング・運営・婚活イベントの企画を行っている筆者が、実体験に基づいてわかりやすくお伝えします。
読んだあとには、「自分にもできそう!」と前向きな一歩が踏み出せるはずです。

仲人の仕事と流れ

結婚相談所の仲人の仕事は、ただ単に「お相手を紹介する」だけではありません。
会員様の入会から成婚に至るまで、ひとつひとつのプロセスに寄り添いながら伴走する“人生のサポーター”のような存在です。

仲人の基本的な仕事の流れは以下の6ステップに分かれます。

  1. 集客活動
  2. 新規会員との面談・入会手続き
  3. お見合いのセッティング
  4. お見合い結果の取次とアドバイス
  5. 交際中のフォローアップ
  6. 成婚のサポート

それぞれのステップで必要なスキルや心構えは異なりますが、共通して求められるのは「会員様の立場で考える力」「コミュニケーション能力」

たとえば、集客ではホームページやブログ、SNS運用、ポータルサイト活用など、オンラインとオフラインを組み合わせた多角的なアプローチが必要です。
広告費をかける場合は、費用対効果の測定やターゲティング戦略も重要となります。

新規面談では、ただ情報を聞き取るだけでなく、会員様が話しやすい雰囲気を作りながら信頼関係を築くことが求められます。
プロフィール作成においては、客観的な情報だけでなく、その人らしさを引き出す自己PR文の作成も仲人の腕の見せ所です。

お見合いセッティングでは、双方の希望条件やスケジュールを丁寧にすり合わせながら、なるべくストレスのない形で調整する段取り力が試されます。
会場選びや引き合わせのタイミングなど、細やかな配慮も欠かせません。

交際フォローの段階では、会員様が悩んだり不安を抱えたりした際に、適切なタイミングで声をかけたり、アドバイスを送ったりする“見守り力”が必要です。
関係性を深めていくには、ただ励ますだけではなく、ときには冷静な助言も重要になります。

そして成婚の場面では、プロポーズのタイミング調整やご家族への報告、今後のライフプラン相談など、人生の大きな節目に関わるサポートを行います。
最後まで寄り添う姿勢が、感動と信頼に繋がるのです。

このように仲人の仕事は多岐にわたり、決して単調ではありません。
その分やりがいも大きく、人と深く関わりながら感謝される仕事です。

スケジュール実例:平日会社員×週末仲人の両立パターン

仲人の仕事に興味はあるけれど、「平日は仕事が忙しくて、まとまった時間なんて取れない…」と不安を感じている方も多いでしょう。
ですが実際には、平日フルタイム勤務の方でも十分に仲人業を両立している方が多くいます。

その秘訣は、「すべてを一人で抱え込まないこと」「タスクを細かく分解し、すき間時間に落とし込むこと」です。
実際の業務は想像以上に細分化でき、短時間で完了する作業も多いため、1日30分~1時間の時間投資で、効率的に活動することが可能です。

たとえば、平日はスマホで連盟システムを確認したり、LINEで会員と軽くやり取りしたりするだけでも、会員様にとっては大きな安心感につながります。
また、面談やお見合いの立ち会いは週末に集中させることで、無理なくスケジュールを組めるのも魅力です。

加えて、ZoomやLINE通話などのオンラインツールを活用すれば、移動時間や対面の手間を最小限に抑えられます。
最近では、会員様との面談やカウンセリングもほとんどがオンラインで行われているため、場所に縛られることなく柔軟に活動できます。

以下は、実際に会社員として働きながら仲人をしている方のスケジュール例です。
時間の使い方やタスクのバランス感覚の参考にしてみてください。

曜日 主な業務内容
月曜 夜:会員から届いた週末のお見合いレポート確認&LINEで軽くフォロー(15分)
火曜 夜:プロフィール添削や会員の自己PR文のチェック(30分)
水曜 夜:お見合い申込みの結果確認、次の推薦準備(20分)
木曜 夜:Zoomでの会員面談(1件あたり30〜45分程度)
金曜 夜:週末のお見合いセッティング最終確認&連絡(30分)
土曜 午前:お見合い引き合わせ(対面 or オンライン)
午後:新規面談または交際フォロー(対面・Zoom)
日曜 午前:LINE報告の確認と返信、交際進捗のヒアリング
午後:1週間の振り返り・連盟システムへの記録更新など

*横方向にスクロールできます。

このように、平日は“軽作業や確認業務”、土日は“面談やお見合い中心”といったように役割を分けてスケジュールを設計することで、ストレスなく活動できます。

副業として始める方も多い仲人業ですが、慣れてくると「短い時間でも人の人生に深く関われる」という手応えとやりがいを感じられるようになります。

コミュニケーション能力が必須能力!

仲人の仕事は「人との関わり」が中心です。
特に、会員様と信頼関係を築くためのコミュニケーション能力は、業務全体をスムーズに進めるうえで欠かせない要素となります。
ただし、ここでいう「コミュニケーション能力」とは、決して話し上手である必要はなく、「人の話をきちんと聞く力」「相手の気持ちに寄り添える姿勢」のことを指します。

例えば、会員様が交際で悩んでいるとき、「こんなにいい人なのに、なぜ断られたのか」と落ち込むことがあります。
そのとき、仲人が感情的に「もったいない」と言ってしまえば、相手は余計に自信を失うかもしれません。
しかし、「悔しい気持ち、よくわかります。
でも、相性って本当に不思議なもので…」
と受け止めた上で、新たなご縁への前向きな提案ができれば、会員様も少しずつ立ち直れるのです。

仲人にとって大切なのは、「上からアドバイスをする」のではなく、「一緒に考え、寄り添いながら導いていく姿勢」
このマインドがある方は、自然と信頼される仲人になれるはずです。

質問する力

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仲人として会員様を理解し、適切なサポートを提供するためには、「質問力」が求められます。
ただ質問をするのではなく、「相手の本音を引き出す質問」ができるかどうかが鍵になります。

質問には大きく2種類あり、まずは「Yes・Noで答えられる質問」
例えば「お昼ご飯は食べましたか?」という質問は「はい」「いいえ」で終わってしまいます。
これは、会話の入口としては使えても、深い話にはつながりにくいものです。

一方で、より会話を広げるためには「5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どうやって)」を活用したオープンクエスチョンが有効です。
例:「最近、どんな人と出会いましたか?」「なぜその方が気になったのですか?」

ただし、「なぜ(Why)」を使うときは注意が必要です。
「なんでそんなことしたの?」のように、詰問や責めるように聞こえてしまうこともあるため、「どうしてそう思ったのか教えてもらえますか?」など、柔らかい表現に言い換えるのがポイントです。

このように、質問の仕方ひとつで、会員様の話しやすさや安心感は大きく変わります。
質問力は、日常会話でも意識すれば必ず伸ばせるスキルです。

会員様の話を最後まで聞ききる能力

仲人としての役割は、会員様が安心して本音を話せる“受け皿”になることです。
そのためには、途中で話を遮らず、最後まで「聞き切る」ことが必要不可欠です。

しかし、普段からおしゃべりが好きな方ほど、この「聞き切る」が難しく感じるかもしれません。
特に、相手が話している途中でアドバイスを言いたくなってしまう場面では、一呼吸おいて「今は聞く時間」と自分に言い聞かせましょう。

よくある失敗例として、「私もそうなのよ〜」とすぐに自分の体験を話してしまうことが挙げられます。
一見、共感しているように見えて、実は相手の話を奪ってしまっているケースです。

会員様は「自分のことをわかってもらいたい」「否定せずに聞いてほしい」と思って話しています。
ですから、まずは一言一句にしっかり耳を傾け、「なるほど」「それは大変でしたね」などの共感の言葉を返すことが信頼関係を築く第一歩です。

特に、お見合い結果や交際の悩みを聞く場面では、「聞く」「共感」「提案」の3ステップで対応できるとベストです。

この“聞く力”こそが、仲人にとって最も重要なコミュニケーションスキルのひとつです。

仲人は会員様の1番の応援団!

結婚相談所の最大の魅力は、「仲人という存在が、会員様のそばに寄り添っていること」です。
ただの紹介所ではなく、仲人が一緒に悩み、考え、背中を押す存在であるからこそ、会員様は安心して婚活に取り組むことができます。

しかし現実には、会員様とうまく関係を築けず、気づかぬうちに上から目線で接してしまったり、自分の価値観を押し付けてしまう仲人も見られます。
そのような関係性では、会員様の心は離れていきます。

婚活がうまくいかず落ち込んでいるとき、ネガティブな気持ちを吐き出したいとき、誰よりも頼れるのが仲人であるべきです。
会員様がどんな状況でも「あなたなら大丈夫」「一緒に頑張りましょう」と寄り添ってくれる存在。
それが仲人の理想の姿です。

仲人は、婚活という人生の大切なステージに寄り添う“応援団長”です。
時には会員様よりも熱くなり、時には静かに見守り、必要なときにはそっと手を差し伸べる。

そのためには、「この人を幸せにしたい」という気持ちと、「信じて寄り添う姿勢」が何よりも大切です。

結婚相談所の仕事は、単なるマッチングではなく、人の人生に深く関わる“感動の仕事”です。
だからこそ、会員様の一番の味方である「仲人」という存在に誇りを持ってください。

よくある失敗&その回避策:仲人初心者が陥りやすいポイントとは?

仲人の仕事は、会員様の人生に深く関わるやりがいのある仕事ですが、特に初心者のうちは「良かれと思ってやったこと」が裏目に出てしまうこともあります。
ここでは、仲人初心者がよく陥りやすい失敗パターンと、具体的な対処法をご紹介します。

失敗例1:アドバイスが“押し付け”に感じられる

「この人は本当にいい人だから断るのはもったいない」「もっと積極的にいかないと結婚できないよ!」
こうした言葉は、仲人側としては会員様を思って発したつもりでも、会員様にとってはプレッシャーに感じたり、「上から目線」と受け取られてしまうことがあります。

特に婚活に悩んでいる会員様は、自己肯定感が下がっていることも多く、過剰なアドバイスは逆効果になることがあります。

回避策: まずは共感し、相手の話を最後まで聞くことが第一歩。
「あなたの気持ち、すごくよく分かります」と受け止めた上で、「今、どうしたいですか?」と会員様に選択肢を委ねるスタンスを意識しましょう。
アドバイスは“助言”であって、“指示”ではないという視点が大切です。

失敗例2:聞き役に徹しすぎて、何も提案できない

「傾聴が大事」と意識するあまり、会員様の話をただただ受け止めるだけで終わってしまうと、信頼は得られても、次のステップに進めなくなることがあります。
会員様の中には、自分で答えを見つけられず、仲人のリードを必要としている方も多くいます。

回避策: 「聞く → 共感 → 提案」の流れを意識しましょう。
たとえば、「そうなんですね。
〇〇さんがそう感じたのも無理はないです。
でも、次に〇〇してみるのはどうでしょうか?」
というように、相手の感情を否定せずに、そっと新しい選択肢を提示してあげるとスムーズです。

失敗例3:手厚くしすぎて自分が疲弊する

熱心な仲人さんほど、「夜中でも返信しなきゃ」「休みの日でも面談OK」など、会員様の要望にすべて応えようとしがちです。
しかし、それを続けていると、自分自身の生活やメンタルが崩れ、継続できなくなるリスクがあります。

回避策: 最初から“ルール化”しておくのがポイントです。
たとえば、「LINE対応は20時まで」「面談は土日の午前中のみ」など、自分の生活リズムに合った範囲を決め、それを丁寧に会員様に説明しておきましょう。
会員様も、明確なルールがある方が安心して相談できます。

失敗例4:結果を焦りすぎて、会員様のペースを乱す

「せっかく良い人を紹介したのに、なぜ断るの?」「もっと早く進めば成婚できるのに…」といった焦りから、会員様に急かすような言動をしてしまうことがあります。
しかし、婚活は感情が大きく動く繊細なプロセス。
仲人の焦りは、会員様の不安を倍増させてしまいます。

回避策: 「ご本人のペースが一番大事」という姿勢を忘れずに。
進展が遅いように見えても、その背景には必ず理由があります。
焦る気持ちがあっても、相手のペースを尊重しつつ、時には状況を整理する質問を投げかけることで、自然と前に進むよう導きましょう。

まとめ:あなたにもきっとできる、仲人という仕事

仲人の仕事は、単なる“マッチング業務”ではありません。
出会いから成婚まで、会員様の人生の節目に深く寄り添い、喜びや悩みを共に分かち合う、まさに“人を幸せにする仕事”です。

もちろん、最初はわからないことや戸惑う場面もあるでしょう。
しかし、必要なのは完璧なスキルや資格ではなく、「この人を幸せにしたい」という気持ちと、丁寧に人と向き合う姿勢です。

この記事で紹介した業務の流れやコミュニケーションスキル、スケジュール実例、よくある失敗とその回避策を知ることで、仲人としての第一歩が具体的にイメージできたのではないでしょうか。

「人の役に立ちたい」「やりがいのある仕事がしたい」——そんな想いがあるあなたなら、きっと仲人として輝けます。

ぜひ、最初の一歩を踏み出してみてください。
あなたの“応援力”が、誰かの人生を大きく変えるきっかけになるかもしれません

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