開業当初の失敗はここにあった!成婚を増やせば紹介が自然に生まれる理由

結婚相談所を開業する際に、多くの方が最初に不安を感じるのが「どうやって集客すればいいのか」という点です。

確かに、開業すれば自然に会員が集まる…というわけではありません。集客はどの業界でも最もエネルギーを使う部分であり、戦略と継続力が求められます。

しかし、もしその集客が“紹介”だけで自然に増えていったらどうでしょうか?

広告費をかけずに安定して入会者が増えていく、それはまさに理想的な形です。

実際に、安定した相談所運営をしているオーナーの多くが、「紹介」から新規会員を獲得しています。

この記事では、そんな“紹介で集客できる仕組み”を作るために、成功している先輩相談所の実例とともに、具体的なコツをわかりやすく紹介します。

すでに開業済みで「集客が伸び悩んでいる」と感じている方も、必ずヒントが見つかる内容です。

 

会員数が少ない時こそ「成婚」にこだわるべき!

開業して間もない時期は、どうしても「まずは会員を増やしたい」と思いがちです。

しかし、最初の数名の会員を“確実に成婚させる”ことこそが、長期的な集客を成功させる鍵になります。

では、誰が最も紹介してくれる可能性が高いのでしょうか?

現会員? 知り合い? 親御さん?

答えは「満足度の高い人」です。つまり、「成婚した会員」と「その親御さん」です。

彼らはあなたの相談所に深い信頼と感謝を抱いています。

そのため、自然と周囲の独身者や知人に「いい相談所がある」と話してくれるのです。

特に親御さんからの紹介は強力です。成婚した息子・娘の幸せを見て、「うちの子の友人にも紹介したい」「親戚の○○ちゃんもお願いしたい」といった声につながります。

紹介が広がるパターンを整理すると

・成婚者 ⇒ 友人・同僚へ紹介

・親御さん ⇒ 兄弟姉妹や親戚へ紹介

・親御さん ⇒ ご近所・知人へ紹介

このように、“ひとつの成婚”が次の紹介を生み出す起点になります。

逆に、成婚がなければこの好循環は始まりません。

つまり、開業初期においては「いかに少数の会員を確実に成婚に導けるか」が勝負なのです。

また、紹介をお願いするタイミングも重要です。

「顧客満足度」がピークに達している、つまり“成婚直後”がベスト。
喜びと感謝の気持ちが最も強いこの瞬間こそ、紹介のチャンスなのです。

 

成婚は最高の「口コミ」になる

成婚者は、結婚が決まると喜びを抑えきれず、周囲に話したくなります。

「どこで出会ったの?」「どうやって結婚まで行ったの?」と聞かれたとき、自然とあなたの相談所の名前が出る。

これこそ最も効果的な口コミ宣伝です。

しかも、リアルな体験から語られる口コミには、どんな広告よりも高い説得力があります。

広告で「信頼できます」と言っても、聞き流す人が多いですが、“幸せそうな友人”の言葉には人は素直に耳を傾けます。

たとえば、成婚者の親御さんが親戚の集まりで、「うちの子、〇〇相談所で素敵な人に出会ったのよ」と話すだけで、あなたの相談所の名前は瞬く間に地域で広がります。

一方で、成婚できない相談所は「うまくいかなかった」というマイナスの口コミが出ることもあります。

つまり、「口コミを味方にする」ためには、まず“成婚率”を高めることが大前提です。

また、口コミは自然発生だけに頼るのではなく、仲人側から「紹介を促す一言」をかけることでさらに広がります。

ただ「紹介してください」と伝えるだけではなく、「お友達で婚活に悩んでいる方がいたら、ぜひ一度話だけでもしてみてくださいね」と、相手が行動しやすい具体的な声かけを意識しましょう。

“人は感動を誰かに伝えたくなる”心理を利用する

人は感情が動いた瞬間に、「誰かに話したい」「共有したい」という本能的な欲求を持っています。

特に“嬉しい”“感動した”“助けられた”といったポジティブな感情は、自然と他者に伝えたくなるものです。

この心理を上手に活かすことで、無理なく紹介や口コミが生まれる仕組みを作ることができます。

つまり、「感動体験を提供する=口コミが勝手に広がる」流れを意識するのです。

成婚退会時こそ「感動」を最大化するチャンス

会員にとって成婚退会は、人生の節目ともいえる特別な瞬間。

この瞬間に“心を動かす体験”を提供できれば、あなたの相談所は一生忘れられない存在になります。

そしてその感動が、自然な口コミを生み出す原動力となります。

▶ 感動を引き出す具体的な演出例

・手書きのメッセージカードを贈る
「本当におめでとうございます。〇〇さんの努力を間近で見てきたので、私も胸がいっぱいです」など、心のこもった一言を添えるだけで、会員の心に深く残ります。印刷ではなく“手書き”だからこそ、想いが伝わります。

 

・写真入りの「思い出アルバム」をプレゼントする
活動中のプロフィール写真やお見合い記録、成婚までのエピソードをまとめて一冊に。
「ここまで頑張ってきたんだ」という達成感が込み上げ、感動とともに“誰かに見せたい”気持ちが生まれます。

 

・カウンセラー自身の気持ちを伝える
「〇〇さんの頑張りがあったからこそ、私も本気でサポートできました」 といった“感情を込めた言葉”は、形式的な祝辞よりもはるかに心に響きます。
その温かいやり取りが、紹介や口コミの火種になります。

 

・成婚報告をSNSで共有する(本人の許可を得て)
「〇〇さんがご成婚されました!お二人の笑顔が本当に素敵でした」といった投稿に、本人のコメントや感想を添えると、周囲の人にも“リアルな成功体験”として届きます。結果的に「私もここで婚活してみようかな」という新たな関心につながります。

 

・感情を共有できる「余韻の時間」を作る成婚退会の手続きを淡々と済ませてしまうのはもったいありません。
最後の面談や式後の報告時などに、数分でも“感情を共有する時間”を作ることで、会員の心に深く残る体験になります。

「この相談所にお願いして本当に良かった」
「この人に出会わせてくれたことを誰かに伝えたい」
この気持ちこそが、紹介を生み出す最大のエネルギーです。

 

・感動体験は“紹介文化”の土台になる
口コミや紹介は、「感動の再現」から生まれます。
会員が心から感謝できる体験をすれば、その感情を共有したくなるのは自然な流れです。

だからこそ、単に成婚を“結果”として祝うのではなく、「あなたと一緒にここまで歩んだことが嬉しい」と共感と感動を共有する演出が重要です。

小さなひと手間でも、感動が積み重なればそれが紹介文化の芽になります。

人は“心を動かされた場所”を、誰かに伝えたくなるのです。

このように、“感動を仕組み化”することで、営業せずとも紹介が自然に広がる「感情マーケティングの流れ」を作ることができます。

つまり、感動を演出することは最高の集客戦略でもあるのです。

 

 紹介してもらうには「見込み客」を具体的に伝える

「誰か独身の人を紹介してください」とお願いしても、多くの場合、「いたら連絡しますね」で終わってしまいます。

これは、紹介する側が「誰を紹介すればいいのか分からない」からです。

そこで重要なのが、“紹介してもらう相手像を明確に伝えること”です。

たとえば次のような会話をしてみましょう。

あなた「〇〇さん、婚活の話をよくするお友達っていますか?」
会員「いますね、〇〇さんとよく話してます」

あなた「その方に“相談所って意外と気軽に始められるんだよ”って話してもらえたら嬉しいです」

このように、“誰に・どんなふうに話してほしいか”を具体的に伝えると、会員が行動しやすくなります。

また、紹介のハードルを下げるために「話すだけでOK」という形にするのも効果的です。

「いきなり入会」ではなく、「まず話を聞いてみるだけでも」と伝えることで、紹介の心理的負担を減らせます。

紹介が生まれる仕組みを作ることが大切

紹介を“偶然の出来事”に頼るのではなく、意図的に発生させる仕組みを作ることが重要です。

どれだけ良いサービスを提供しても、「紹介してください」と言わなければ、なかなか自然に紹介は生まれません。

つまり、“紹介が起こる環境”を日常業務の中に組み込むことが成功のポイントなのです。

ここでは、紹介が自然に生まれるための効果的な仕組みを3つ紹介します。

■ 成婚者アンケートで紹介欄を設ける

成婚直後の会員は、喜びと感謝の気持ちで満たされています。
この“最高のタイミング”で紹介のきっかけを作ることが最も効果的です。

アンケートの最後に、

「婚活中のお友達やご家族がいれば、ぜひご紹介ください」という一文を加えるだけで、驚くほど反応が変わります。

直接口頭でお願いするよりも、アンケート形式にすることで心理的ハードルが下がり、気軽に記入してもらえるのがポイントです。

「実は職場の同僚が悩んでいて…」「妹もそろそろ婚活したいと言っていた」など、思いがけない紹介が生まれるケースも少なくありません。

紙のアンケートだけでなく、Googleフォームなどのオンライン形式で送るのもおすすめです。

スマートフォンからすぐに回答できるため、より多くの紹介につながります。

 

■ 紹介カード・紹介LINEテンプレを用意する

「紹介したい気持ちはあるけれど、どう伝えたらいいか分からない」という声は多いものです。

だからこそ、会員が簡単に紹介できるツールを用意しておくことが大切です。

たとえば、名刺サイズの「紹介カード」を作り、「このカードを見せると、無料相談または入会特典が受けられます」と記載しておくと、会員は気軽に渡しやすくなります。

また、最近ではLINEを使った紹介も主流です。
紹介者がそのまま送れるように、「私が入っている〇〇相談所、すごく親身にサポートしてくれるよ!興味あったら話だけでも聞いてみて」というテンプレートをあらかじめ用意しておくと、ワンタップで紹介が完了します。

紹介のハードルを下げ、「誰でも簡単に伝えられる状態」を整えることが、紹介数アップの大きな鍵になります。

 

■ 紹介特典を設ける

紹介を促すためには、ちょっとした“きっかけ”が効果的です。
その代表が紹介特典制度。

たとえば、「紹介した方・紹介された方の両方にAmazonギフト券1,000円プレゼント」というような小さなインセンティブを設けるだけでも行動が変わります。

ここで大切なのは、金額の大きさではなく「感謝の気持ちを形で伝えること」です。

たとえ金額が小さくても、「自分の紹介が喜ばれた」という実感が、次の紹介につながります。

また、紹介された人に対しても「〇〇さんのご紹介でお問い合わせいただきありがとうございます」と伝えることで、“信頼の連鎖”を感じてもらえます。

結果として、紹介が“特別な出来事”ではなく、自然な文化として定着していくのです。

このように、紹介は「お願い」ではなく「設計」から生まれます。

アンケート・カード・特典の3つを組み合わせて、“紹介が起きる流れを意識的に作る”ことが、長期的な集客の安定につながります。

 

成婚を増やすための2つのコツ

成婚までの流れ

入会 → お見合い → 交際 → 真剣交際 → 成婚(結婚前提の交際)

この流れの中で最も重要なのが、「交際中のサポート」です。

多くの仲人が「交際成立=順調」と考えがちですが、実はここからが本当のサポートの始まりです。

交際段階では、多くの会員が「本当にこの人でいいのかな?」と不安を抱えています。

この時期に適切なフォローを行えるかどうかが、成婚率を大きく左右します。

特に女性会員はマリッジブルーになりやすく、「仕事が忙しい」「性格が合わない気がする」と結婚をためらうこともあります。

そんな時こそ、仲人が背中を押してあげることが重要です。

“強引に結婚を勧める”のではなく、「あなたが本当に幸せになれる選択を一緒に考えよう」という姿勢で寄り添いましょう。

コミュニケーションで信頼関係を深める

成婚を生み出す仲人は、例外なく“コミュニケーションが密”です。

交際成立後も定期的に連絡を取り、会員の感情の変化を把握しています。

会員とのやり取りが少ないと、「実は悩んでいた」「相手の反応に違和感がある」といった小さなサインを見逃してしまいます。

このサインを見逃さず、早めに対処することで、破局を防ぎ、成婚に繋がるケースが多いのです。

また、お相手側の相談所との連携も非常に大切です。

お相手の気持ちや、交際が停滞している理由などは、相手相談所と情報共有をすることで初めて見えてきます。

仲人同士の協力関係があってこそ、双方の会員を幸せな結末へ導けます。

とにかくたくさんの人とお見合いをする

「運命の相手」は待っていても現れません。

平均して15〜20人とお見合いをして初めて“相性の合う人”に出会うといわれています。

つまり、「出会いの母数を増やす」ことが成婚への最短ルートです。

しかし、数回のお見合いでうまくいかないと、会員は「自分は向いてないかも」と落ち込みやすくなります。

そんな時に励まし、前向きに導いてあげるのが仲人の役割です。

たとえば「うまくいかないのは、まだ相性の良い人に出会っていないだけ」「次の出会いで大きく変わるかもしれない」

そんな言葉で会員のモチベーションを支えることが、最終的な成婚につながります。

 

紹介が増えない相談所にありがちな失敗例

紹介を増やしたいと思っていても、なかなか結果に結びつかない。

そんな相談所には、いくつかの“共通した落とし穴”があります。

それは決して能力や経験の問題ではなく、「信頼の育て方」や「フォローの姿勢」に原因があることがほとんどです。

ここでは、紹介が生まれにくい相談所が陥りがちな典型的なパターンを解説します。

① 成婚したら関係が終わってしまう

紹介が増えない相談所の多くが、成婚退会を「終わり」と捉えてしまっている傾向にあります。

確かに活動としては一区切りですが、会員との関係まで終わらせてしまうのはもったいないことです。

成婚後のフォローがなくなると、感謝の気持ちは徐々に薄れ、「紹介しよう」という意欲も自然と消えていきます。

成婚後も近況を気遣うメッセージや、記念日のお祝いメールを送るだけで印象は大きく変わります。

「覚えていてくれたんだ」「本当に自分の幸せを願ってくれているんだ」と感じた成婚者ほど、「この人にお世話になって良かった」と強く実感し、紹介したくなるのです。

② 成婚者や会員の“声”を外に発信していない

どれだけサポートが良くても、それが外に伝わらなければ紹介の連鎖は生まれません。

紹介された人の多くは、まずネットで検索し、「どんな相談所なのか」を調べます。

そのときに成婚者の声や活動事例が見つからないと、「よく分からない」「本当に信頼できるの?」と不安になります。

相談所の強みを見える化するためには

・成婚エピソードのブログ掲載
・公式サイトの「成婚者の声」コーナー更新
・InstagramやX(旧Twitter)での感動ストーリー発信

などが効果的です。

特に、“本人のコメント+仲人の一言”という形で投稿すると、リアリティと温かみが伝わります。

口コミのきっかけは、「見える安心感」から生まれます。

③ 成婚後のフォローがなく信頼関係が途切れている

成婚したら終わりでは、せっかく築いた信頼が途切れてしまいます。

「結婚してから相談に乗ってもらえる場所があれば」と思う人は意外と多く、そのニーズに応えることで、長期的な関係が築けます。

フォロー体制が整っていない相談所ほど、紹介の種を自ら手放しているのです。

たとえば、結婚生活の相談や夫婦関係のアドバイスを行う「アフターサポート」を用意するのも一つの手。

あるいは、成婚者限定のLINEグループや懇親会を開いて、「卒業後もつながれる居場所」を提供するのも効果的です。

成婚後に関係が続く相談所ほど、「次は私の友人もお願いしたい」という紹介が自然に増えていきます。

④ 紹介をお願いするタイミングを間違えている

紹介をお願いするタイミングが悪いと、せっかくのチャンスを逃してしまいます。

活動中にまだ結果が出ていない段階でお願いしても、会員の満足度が低く、「紹介したい」とは思われません。

逆に、成婚が決まった瞬間やサポートに感謝されたタイミングで声をかけると、成功率は大きく上がります。

たとえば、成婚面談の終わりに

「もし、あなたのように頑張っているお友達がいたら、ぜひご紹介くださいね」と自然に伝えるだけでも十分です。

紹介は“勢い”と“感情の温度”が重要。

満足度が高い瞬間を逃さず、タイミングを見極めることが大切です。

⑤ 仲人自身が“紹介を生み出す意識”を持っていない

紹介が生まれない最大の原因は、仲人自身が紹介を「狙って設計していない」ことにあります。

「成婚=ゴール」「紹介は偶然起こるもの」と思っていると、自然と行動にも表れません。

結果、せっかくの満足会員も“何も言われなかったから紹介しなかった”というケースが多くなります。

仲人が紹介を前提とした意識を持っていれば

・成婚時のフォローに紹介導線を入れる
・毎月の面談で軽く声をかける
・感謝の場面で紹介のきっかけを作る

など、行動が変わります。

紹介を“お願いするもの”ではなく、“自然と生まれる仕組み”として考える姿勢が重要です。

⑥ 紹介を受けた後の対応が遅い・雑

意外と見落とされがちなのが、紹介された後の対応スピードと印象です。

紹介を受けた人に対して対応が遅かったり、返信がそっけなかったりすると、紹介者の信頼を裏切ることになり、次の紹介は二度と来ません。

紹介経由の問い合わせには、最優先で対応する意識を持ちましょう。

「〇〇さんのご紹介でご連絡をいただきました」と一言添えるだけで、紹介者・紹介された側の両方に誠意が伝わります。

紹介とは、単なる集客ではなく「人の信頼を預かる行為」であることを忘れてはいけません。

このような失敗は、どれも“紹介の仕組み”ではなく“人との関係性の扱い方”に原因があります。

小さな心配りを積み重ねることで、紹介は必ず増えていきます。

まとめ

紹介を生み出す相談所には、明確な共通点があります。

それは「会員を本気で成婚に導いている」ということ。

つまり、紹介は“努力の結果として自然に生まれる報酬”なのです。

紹介集客を成功させるための3つのポイントをおさらいします。

・まずは会員の成婚を最優先に考える
成婚こそ最大の広告であり、紹介の出発点です。

・顧客満足度がピークのタイミングで紹介を依頼する
“感謝の熱”が冷めないうちに行動するのがポイント。

・紹介してほしい相手を具体的に伝える
抽象的なお願いではなく、「誰に・どんなふうに話してほしいか」を明確に。

結婚相談所の成長は、「一人の成婚」から始まります。

まずは目の前の会員を幸せなゴールへ導くこと。

その積み重ねが、やがてあなたの相談所を“紹介で溢れる人気相談所”へと変えていくはずです。

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