運営サポートブログ
-
高額プランだと売れない!結婚相談所の現実的な料金設定
2026.10.20 / 2026.10.20 更新
- 結婚相談所の運営ノウハウ

結婚相談所を開業するとき、「月会費を3万円にすれば、会員10人で月30万円になる」「高単価にすれば、少ない会員数でも利益を出せる」と考える方がいます。
計算上は間違っていません。
しかし、その料金を実際に支払ってくれる人がいるかどうかは別の問題です。開業したばかりの相談所には、成婚実績も口コミもありません。
他社との明確な違いがない状態では、月会費1万円であっても、知らない人から簡単に支払ってもらえるものではありません。「この料金でなければ採算が合わない」という事情は、相談所側の都合です。
入会希望者が判断するのは、その金額を支払うだけの価値があるかどうかです。もちろん、開業前から婚活支援の実績や専門性、集客力、独自のサービスを持っているなら、最初から高い料金でも選ばれる可能性はあります。
しかし、多くの相談所は実績も差別化もない状態からのスタートです。だからこそ開業初期は、最初から大きな利益を求めるのではなく、まず一人にサービスを購入してもらうことを優先しましょう。
最初の会員から入会理由や必要なサポートを学び、口コミや実績を積み重ねながら、料金を段階的に引き上げていく方が現実的です。
この記事では、実績のない開業初期に高い料金を設定する難しさと、最初の会員を獲得しながら料金を育てていく考え方を解説します。
開業初期から高く売ろうとすると失敗する理由

結婚相談所を開業するとき、「月会費を3万円にして会員10人を集めれば、月30万円になる」と考える方がいます。
計算上は間違っていません。
しかし、実際にその料金を支払ってくれる人がいるかどうかは別の問題です。開業したばかりの相談所には、成婚実績も口コミもありません。
明確な差別化がなければ、月会費1万円であっても、知らない人から簡単に支払ってもらえるものではありません。「この料金でなければ採算が合わない」という事情は、相談所側の都合です。
見込み客が判断するのは、その金額を支払うだけの価値があるかどうかです。だからこそ開業初期は、最初から大きな利益を求めるのではなく、まず一人にサービスを購入してもらうことが重要です。
この記事では、開業初期の現実的な料金設定と、実績を積みながら料金を上げていく方法を解説します。
開業初期は利益より「最初の一人」を優先する
結婚相談所の料金は自由に決められます。
しかし、料金表に書いた金額で実際に売れるとは限りません。開業初期に優先したいのは、理想的な利益率ではなく、自分のサービスに料金を支払う人が本当にいるかを確認することです。
最初の会員が入会すれば、何を理由に選ばれたのか、料金をどう感じたのか、どのようなサポートが必要なのかを確認できます。
一人も入会していない状態では、設定した料金が高いのか安いのかを判断する材料もありません。
まず一人に選ばれ、料金を支払ってもらうこと。
それが、料金設定を考える本当のスタートです。実績のない相談所に3万円、5万円を払う人は多くない
開業前の収支計画では、月会費を3万円にして会員10人を集めれば、毎月30万円の売上になると計算できます。
しかし、開業したばかりの相談所には、成婚実績、口コミ、具体的なサポート事例がありません。
カウンセラーの能力や人柄も、見込み客にはまだ十分に伝わっていない状態です。この状態で高い料金を設定しても、「なぜこの相談所に3万円を支払う必要があるのか」を説明できなければ、入会にはつながりません。
もちろん、すでに婚活業界での実績がある、カウンセリングやコーチングの経験がある、SNSや既存事業から見込み客を集められるなど、開業前から選ばれる理由を持っている人もいます。
その場合は、最初から高い料金でも受け入れられる可能性があります。しかし、ほとんどの相談所は、実績も口コミもない状態からのスタートです。
「親身なサポート」「丁寧に寄り添う」といった言葉だけでは、多くの相談所との違いも伝わりません。料金を自由に設定できることと、その料金で売れることは別だと理解しておきましょう。
「採算が合わない」は相談所側の都合
相談所を続けるために利益を残すことは重要です。
しかし、「この料金でなければ採算が合わない」という事情だけでは、見込み客が入会する理由にはなりません。見込み客が判断するのは、その料金によってどのようなサポートを受けられ、自分の婚活にどのような変化が期待できるかです。
加盟金やホームページ制作費を回収したいからといって、その費用を料金へ上乗せしても、見込み客が納得するとは限りません。
必要な利益から料金を計算することは大切ですが、その金額が市場で受け入れられるかも確認する必要があります。
相談所側の採算と、見込み客が感じる価値。
この両方が合う場所を探すことが料金設定です。開業初期は限定料金でサービスを検証する
開業初期は、最初から完成された通常料金で売ろうとするのではなく、人数や期間を限定した料金で始める方法があります。
ただし、無料や極端な低価格にすればよいわけではありません。
無料では、本当にサービスに価値を感じて申し込んだのか、無料だから利用しただけなのかを判断できないからです。開業記念やモニター募集として、通常料金と限定料金を分け、何人まで、またはいつまで適用するのかを決めておきましょう。
最初の会員をサポートする中で、入会理由、必要とされたサポート、対応にかかった時間、評価された点を記録します。
開業初期の限定料金は、安売りではありません。
自分のサービスが本当に売れるのかを確認し、適切な料金を見つけるための検証です。実績とともに料金を段階的に上げていく
最初の会員をサポートすると、自分が得意とするサポートや、会員から評価される部分が見えてきます。
口コミ、入会理由、サポート事例、成婚実績などが増えれば、料金の根拠も説明しやすくなります。
また、実際に運営すると、想定していた以上に面談や連絡へ時間が必要だと分かることもあります。
その場合は、サポート内容と料金が合っているかを見直します。料金を上げる場合は、基本的に新規入会者から適用する方法が分かりやすいでしょう。
既存会員の料金は、契約時の内容を維持することも検討します。最初から高い料金を設定して一人でも入会した後に、同じサービスを値下げすると、先に入会した会員が不公平に感じる可能性があります。
一方、開業初期の限定料金から通常料金へ引き上げる形であれば、先に入会した会員の不利益になりにくいため、料金を調整しやすくなります。
結婚相談所で決める主な料金

結婚相談所を開業するときは、入会時、活動中、成婚時にどのような料金を受け取るのかを決めます。
料金項目にはそれぞれ役割があります。
周辺の相談所が設定しているからという理由だけで取り入れるのではなく、何のサービスに対する料金なのかを説明できるようにしましょう。入会金・登録料
入会金は、入会手続きや初回カウンセリング、活動計画の作成など、会員が活動を始めるために必要な準備に対する料金です。
登録料は、プロフィールの作成や会員システムへの登録、必要書類の確認などに対して設定されることが一般的です。
入会金と登録料を分ける相談所もあれば、まとめて入会時費用として請求する相談所もあります。料金項目を分ける場合は、それぞれ何の対価なのかを説明できるようにする必要があります。
内容がほとんど同じなのに、入会金、登録料、事務手数料などを細かく分けると、見込み客から「なぜこれだけの費用が必要なのか」と疑問を持たれる可能性があります。入会時に必要な総額と、その料金に含まれるサポートを分かりやすく伝えることが大切です。
活動サポート費
活動サポート費は、プロフィール作成、活動方針の提案、定期面談、服装や会話のアドバイスなど、入会後の支援に対して設定する料金です。
入会時にまとめて受け取る方法もあれば、月会費に含める方法もあります。
ただし、名称だけでは何に対する料金なのか分かりにくいため、提供するサポートを具体的に示す必要があります。特に高い活動サポート費を設定する場合は、「手厚くサポートします」という説明だけでは十分ではありません。
面談の回数、相談方法、プロフィール作成の範囲など、一般的なプランとの違いが伝わるようにしましょう。月会費
月会費は、会員が活動を続けている間、毎月支払う料金です。
相談所にとっては継続的な売上になるため、経営を安定させるうえで重要な料金になります。一方で、月会費にどこまでのサポートを含めるかによって、運営者の負担は大きく変わります。
定期面談、メッセージ相談、お見合いの日程調整、交際中のフォローなどをすべて含める場合は、会員一人に必要な時間も考えて料金を決めなければなりません。月会費を安くしても、無制限に面談や相談へ対応していれば、会員が増えるほど運営が苦しくなります。
料金だけでなく、面談回数、連絡方法、対応時間などもあらかじめ決めておくことが大切です。お見合い料
お見合い料は、お見合いが成立するたびに会員から受け取る料金です。
お見合い料を無料にすると、会員は追加費用を気にせず申し込みやすくなります。
一方で、お見合いの日程調整、場所の確認、相談所間の連絡などの業務は発生します。
その負担を月会費や活動サポート費で補えるかを確認する必要があります。お見合い料を有料にすると、一回ごとの業務に対して料金を受け取れますが、会員が費用を気にして申し込みを控える可能性もあります。
無料と有料のどちらが正しいというものではありません。
ターゲットの活動スタイルや、月会費とのバランスを考えて判断しましょう。成婚料
成婚料は、会員が成婚退会するときに支払う料金です。
結婚相談所が成果に向けてサポートしたことへの対価という位置付けになります。成婚料を高く設定すれば、一件の成婚から得られる売上は大きくなります。
しかし、成婚が発生する時期は一定ではないため、毎月の固定費を成婚料だけに頼ると収益が不安定になります。また、成婚料を設定する場合は、どの時点を成婚とするのかを契約前に明確にしておくことが重要です。
婚約、プロポーズ、結婚の意思確認、同居など、相談所によって成婚の定義が異なる場合があります。会員と相談所の認識が違うと、「まだ結婚していないのに成婚料を請求された」といったトラブルにつながる可能性があります。
料金だけでなく、成婚料が発生する条件も契約書や重要事項を説明する書面に記載しましょう。結婚相談所の料金は、項目を増やせば利益が増えるわけではありません。細かい追加料金が多いと、見込み客は最終的にいくら必要なのか判断しにくくなります。
反対に、すべてのサービスを低い月会費に含めると、サポート量に対して利益が残らない可能性があります。
それぞれの料金が何の対価なのかを整理し、会員にとって分かりやすく、相談所にとっても無理なく続けられる料金体系を作りましょう。
開業初期の料金を決める4つの手順

開業初期の料金は、競合の相場だけを見て決めるものではありません。
将来的に設定したい料金を考えたうえで、まずは最初の会員を獲得できる金額から始め、実際の反応や実績に合わせて調整していく方法が現実的です。
1.将来的な通常料金を仮決めする
まずは、将来的に設定したい通常料金を仮決めします。
競合相談所の料金だけでなく、自分が提供するサポート、会員一人に必要な時間、毎月の固定費、残したい利益まで確認して考えましょう。
ただし、この段階で決めた金額が正解とは限りません。
まだ会員をサポートした経験がなければ、実際にどれくらいの時間や業務が必要になるのか分からないからです。
最初から確定した料金ではなく、運営を始めるための仮説として設定します。将来的には、基本プランに加えて、面談回数や個別サポートを増やした上位プランを用意する方法もあります。
すべての会員に高い料金を提示するのではなく、より手厚い支援を求める人へ選択肢を用意することで、単価アップが期待できます。ただし、開業前から複数のプランを作り込みすぎる必要はありません。
まずは基本となる一つのプランで運営し、実際の会員からどのような支援を求められるのかを確認してから、上位プランを追加する方が現実的です。2.最初の会員に適用する料金を決める
将来的な通常料金を仮決めしたら、最初の会員に適用する料金を考えます。
開業初期は、利益を最大化することよりも、まず一人に入会してもらい、自分のサービスが本当に売れるのかを確認することが重要です。
そのため、実績ができるまでは通常料金より利用しやすい金額から始める方法があります。キャンペーン価格として通常料金と割引料金を併記する方法もありますが、表示には注意が必要です。
実際に通常料金で販売した実績がないにもかかわらず、「通常価格3万円のところ、今だけ1万円」などと表示すると、見込み客に実際より安いと誤認させる可能性があります。また、「今月末まで」「先着○名」と表示しながら、期限や人数を超えて同じキャンペーンを繰り返すことも避けるべきです。
それなら、開業当初は無理に割引表示を使わず、実際に販売する低価格を正式な料金として打ち出す方法もあります。
「開業初期は低価格で利用できる相談所」という特徴が明確になるため、チラシやホームページでも伝えやすくなります。ただし、安さだけを永久に続ける必要はありません。
実績や口コミが集まり、サービス内容が固まってきた段階で、新規会員の料金を見直していきます。3.「開業記念」を最大の売りにしない
知人や仕事関係者へ開業を知らせる場合は、「開業しました」という情報が紹介のきっかけになることがあります。
しかし、面識のない見込み客にとって、開業したばかりであること自体は入会するメリットになりません。
むしろ、「経験の少ない相談所へ料金を支払って大丈夫なのか」と不安を持たれる可能性があります。そのため、チラシやホームページで「開業記念」を大きく打ち出しても、それだけでは選ばれる理由になりにくいでしょう。
見込み客が知りたいのは、開業した時期ではなく、自分の婚活の悩みをどのように解決してくれるのかです。
料金の安さを伝える場合も、「初心者だから安い」と見せるのではなく、どのような人を対象とし、どこまでサポートするのかを具体的に説明する必要があります。開業した事実は知人への告知に活用し、一般の見込み客に対しては、料金、サポート内容、カウンセラーの経験や考え方を中心に伝えましょう。
4.問い合わせ理由と入会理由を必ず記録する
問い合わせや入会が発生したら、何を見て相談所を知ったのか、なぜ問い合わせようと思ったのか、最終的に何が入会の決め手になったのかを記録します。
料金が安かったから入会したと思っていても、実際にはカウンセラーの人柄、相談のしやすさ、プロフィール作成の支援など、別の理由が評価されていることがあります。
反対に、問い合わせは入るものの入会につながらない場合は、料金ではなく、サービス内容や他社との違いが伝わっていない可能性もあります。
実際のサポートに必要だった時間も記録しましょう。
面談、メッセージへの返信、お見合い調整、交際中の相談などにどれくらいの時間がかかったかを確認すると、現在の料金で無理なく続けられるかを判断できます。何人入会したかだけでなく、なぜ選ばれ、どのサポートに時間がかかったのかまで確認することが、その後の料金設定に役立ちます。
まとめ|開業初期は実績とともに料金を育てよう
結婚相談所の料金は自由に決められますが、設定した金額で実際に売れるとは限りません。
特に、成婚実績や口コミ、明確な差別化がない開業初期は、月会費1万円であっても簡単に入会してもらえるものではありません。
「この料金でなければ採算が合わない」という相談所側の事情だけでは、見込み客が料金を支払う理由にならないからです。だからこそ、開業初期は大きな利益を求めるより、まず一人に選ばれることを優先しましょう。
最初の会員をサポートすることで、入会の決め手、評価された対応、必要なサポート、実際の業務量が見えてきます。最初から高い料金を設定して後から値下げするよりも、始めやすい料金からスタートし、口コミやサポート事例、成婚実績が増えるのに合わせて、新規会員の料金を段階的に上げていく方が現実的です。
料金設定は、開業前に一度決めて終わるものではありません。
実際の反応を確認しながら、見込み客が感じる価値と、相談所が継続するために必要な利益の両方が釣り合う金額へ育てていきましょう。PREV.
結婚相談所は副業で始めるのが絶対におすすめ!実はそんなに甘くない現実
- 結婚相談所の運営ノウハウ
-
CATEGORY



